銅と唐紙

2021・2023

京都西陣に店を構える唐紙師かみ添・嘉戸浩氏との二人展を二度開催した。2021年は唐紙と銅の双方が互いに作用し合うような対となる作品をかみ添の空間に「設置」した。2023年は唐紙と銅で構成され一体となった作品を制作した。

唐紙と金属が相乗効果を生み、紙が硬く見え、金属が柔らかく見えるという現象が起こった。用途のある道具から離れて、自由に造形するきっかけを得て、より表現の幅や可能性を広げる機会となった。

中村友美(金工家)

中村友美(金工家)

1981年埼玉県生まれ。2005年武蔵野美術大学 工芸工業デザイン学科 インテリアデザイン専攻卒業。2008年に金工をはじめる。2012年奈良県に移住し、工房を構え制作。2024年東京に拠点を移し、制作をはじめる。国内外で個展を開催。最近は工芸の領域にとどまらずアートやファッションとのコラボレーション作品にも挑戦している。2022年に写真家ホンマタカシ撮影による初の作品集『Little Kettle』を出版。2025年は大阪、Berlin、LA、東京で展示を開催予定。

https://yuminakamura.jp/

2024/12/25 12:00