Niessing日本上陸30周年記念 スペシャルインタビュー
ニーシングジュエリーをめぐる
4組のクリエイティブなストーリー
2014/08/06 UPDATE
バウハウスのフィロソフィーに基づき、Niessingが生み出してきたプロダクトデザインの傑作達。建築家やグラフィックデザイナーなど、他分野で活躍するクリエイター達の目に、Niessingのジュエリーはどう映っているのだろうか。今回、4組のクリエイティブに携わる方々にNiessingへの想いを聞いた。
Vol.3プロダクトデザイナー・森澤有人×Aura
ソニークリエイティブセンターでウォークマン®やVAIOを手がけたプロダクトデザイナーの森澤有人氏。結婚指輪としてNiessingのリングを愛用する森澤氏は、どのようにNiessingの魅力にひきこまれていったのだろうか。
― 最近「Aura(オーラ)」を購入されたと伺いましたが
森澤:今年結婚生活7年目なのですが、結婚式を挙げていなかったんのです。7という数字に縁があるので、今年遂に式を挙げる決意をしまして、マリッジリングにNiessingのオーラを選びました。
― それまで結婚指輪はしていなかったんですか
森澤:実は結婚を決めた時に、Niessingの「Fontana(フォンタナ)」をペアで購入したんですが、ある日妻がなくしてしまって(笑)。今回式を挙げると決めた時も、もう買わないよと宣言していたのですが、やっぱりずっとないのも寂しいなと思い、当日のサプライズとして用意しました。
― なぜ2回ともNiessingのリングを選ばれたのでしょうか
森澤:デザインを仕事にしている者にとって、Niessingは数あるジュエリーブランドの中でも特別な存在です。フィラデルフィア芸術大学で学んでいる時も、バウハウスのデザインフィロソフィーに何度も触れる機会がありました。授業の中で、Niessingのエピソードが登場しますから。それに、プロダクトデザイナーという職業柄、形に意味のないただの装飾品には興味がないんです。まして一生身に着けるものですから、ちゃんと自分のポリシーを反映させたものがほしい。そう考えると、Niessing以外に選択肢はありませんでした。
― 1度目はフォンタナ、2度目はオーラを選ばれましたが、随分イメージが異なるリングですよね
森澤:最初に買ったフォンタナは、自分が身に着けることを考えた男性目線のセレクトでした。妻も、デザイナーである僕のことを理解してくれているので、反対はありませんでしたよ。でも華奢な妻には大振りだったようなので、今回は女性目線も加味してオーラを選びました。
― オーラのどんなところが気に入って選ばれたのですか
森澤:やはりグラデーションの美しさですよね。これを生み出すまでに、冶金職人さんがどれだけ苦労したんだろうと感心しました。デザインと素材って、絶対に切り離せないものなんです。新素材が新デザイン誕生のきっかけになることはよくある話ですが、既にある素材でも職人の工夫と努力で、これまでできなかった加工ができるようになることが多々あります。それって、その素材に対して愛情がないとできないことだと思います。このオーラも、何色ものゴールドをグラデーションで繋げるというアイディアを、ジュエリーの基本素材と冶金術で美しく表現しています。しかも、完成したデザインはそれをあからさまに見せつけず、極々シンプルに仕上げているんですから、デザイナーとしては感服ですよ。これって特許とかもはや関係ないですよね。だって真似できないですから(笑)。
― ジュエリーのデザインに興味はお持ちですか
森澤:すごくありますね。Niessingのようにシンプルなデザインって、本当に難しい。考えすぎて、たった1本の線が何日も引けないなんてことがよくありますから。フォンタナの切れ込みのラインなんて、まさにその典型のような気がして、シンパシーを感じますね。家電製品をデザインする場合は、さまざまな規格や規制があるので、やりたくてもできないことって結構多いんです。きっとジュエリーにも色々と制約があるんでしょうね。機会があればNiessingのデザイナーの方に、何が上手くいったかではなく、何か諦めたことはあるかって聞いてみたいです。失礼かな(笑)。
「Magic of Color」フェア開催
伊勢丹新宿店 本館で、8月20日から9月2日まで「Magic of Color」フェアを開催します。新作「Iris(アイリス)」、「Aura(オーラ)」のミニバージョンを含むグラデーションシリーズや、バリエーション豊富なゴールドのリング&ジュエリーライン、フェア限定商品もご覧いただけます。
期間:2014年8月20日(水)~9月2日(火)
店舗:伊勢丹新宿店 本館4階ジュエリー&ウォッチ
森澤有人/Morisawa Yujin
1975年東京都生まれ。91年に渡米し、98年にフィラデルフィア芸術大学を卒業後、カリム・ラシッド デザインに入社し、翌年にはクリエイティブディレクターに就任。02年にソニーへ入社し、現在多方面で活躍している。
プロダクトデザイナー・森澤有人×Aura
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