ベルリンで生まれた
世界初のシートメタルアイウェアブランド「ic! berlin」
2014/06/18 UPDATE
Vol.4知れば知るほど面白い、遊び心とブランドフィロソフィー
軽量性と柔軟性に優れたシートメタルに、工具を必要としないスクリューレスヒンジ。これらの象徴的な仕様以外にも、ユニークな魅力にあふれるic! berlinのアイウェア。例えば、波型に切り抜くことで上下方向の調整を可能にしたモダン内部のテンプル形状、カスタマイズを楽しめるカラフルなテンプルチップ。強度の向上やアジア人に対応したニューフィットなど、アップデートが重ねられている点も見逃せない。
中でもic! berlinのエンジニアチームによる長年の研究の末実現したエレクトリックコーティングの技術は、海外の展示会でも非常に高い評価を受けている。通常のネジ付きのメガネよりもパーツの表面がこすれあう機会が多いic! berlinのアイウェアには、吹き付け塗装よりも摩耗などに強く耐久性があるPVDコーティングが採用されているが、鮮やかな色みを定着させることが難しいため、これまで不良が起きやすい色は使われていなかった。今回、ナノレベルにクリスタルをコーティングし、鮮やかな色彩を生み出すエレクトリックコーティングの技術開発により、その問題が見事に解消されたのだ。ic! berlinのデザインの可能性がまたひとつ広がった。
CEOのラルフ氏然り、何かとその斬新さやインパクト性に注目が集まりがちだが、すべてはドイツマイスター達の高い技術力に裏付けされているのだ。その証明は、テンプルの裏側にも見ることができる。ic! berlinの眼鏡は、すべてのテンプルの内側に電話番号が表記されている。実はここに電話すると、なんとCEOラルフ氏の携帯電話に繋がる。「この番号は本当に僕の携帯電話につながるよ。製品について聞きたいことがあったら、ここに電話してくれれば何でも答えるつもりさ。僕の頭の中には、それについての準備がいつでもちゃんとあるからね」。
ちなみに、購入したことがある人なら知っているだろうが、付属するメガネケースは、ic! berlinでは一切使われていないネジの形状をしている。これについてラルフ氏に聞いてみると、「特に深い意味はないんだけど、ケースくらいはネジを使ってみようかなっていう洒落だよ(笑)」。ラルフ氏曰く、こんな質問でももちろん大歓迎とのこと。ドイツ語と英語に自信のある方は、遠慮せず電話してみるといい。