国際消費財専門見本市Tendence(テンデンス)が世界から注目される理由

国際消費財専門見本市 Tendence(テンデンス)が
世界から注目される理由

2012/06/27 UPDATE

Vol.2トレンドを先読み「Giving」と「Living」

テンデンスは「Giving」と「Living」の2つの展示ゾーンから構成され、ギビング=ギフト用の小物やステーショナリー、リビング=インテリア雑貨や家具、という大まかな区分けがされている。メインフロアにおいてはお互いの要素が入り交じっていて必ずしも明確に傾向が違うわけではないが、より小さなセグメントに分けられた上階フロアではその違いが明らかで、価格勝負の小物も多く、目的別に効率よくアイテムを見て回ることができる。

会場全体を眺めてみれば、小物家具、ステーショナリー、バスルームやキッチンの生活雑貨、インテリアオブジェ、ハウステキスタイルやホームウェア、アクセサリーまで、暮らしに必要なものがほぼ揃い、家庭用・ギフト関連製品のトレンドを浮かび上がらせる。例えば、2011年のテンデンスでは、モロッコやエジプトなどのエキゾチックな展示が多かった。これらは、最近になって日本でも人気が出始めている。一足早く世界のトレンドを知って素早い決断ができれば、日本にブームが来る前に手配を済ませ、国内で話題になる頃にはクオリティの高いアイテムで勝負ができる。バイヤーとしては腕の見せどころであろう。ここ数年は事前に買い付けの計画を練り、このテンデンスで集中的な発注が行われる傾向にあるという。

Givingエリアでは、クリスマスギフトに向けたハイクオリティなデザインが揃っている。メインフロアの端から丁寧にブースを見て回れば、普段なら見過ごしてしまうような商品を見つけることができるのがバイヤーに人気のポイントだ。ステーショナリーなどの小物はもちろん、インテリア雑貨のブースも多い。

Giving
パーソナルギフトのためのユニークな製品が揃うGivingエリア

Livingエリアは、空間を魅せることに主眼を置いた展示が多く、邸宅を思わせる豪華なインテリアや、ナチュラル、モダン、エスニックやアジアンなどのコーディネートも見られる。ブースの作り込みが丁寧で、上質なインテリア雑誌のページをめくる感覚だ。家具、照明、インテリア小物、ラグなども全て自社取り扱い、というブランドからは、「ヨーロッパにおけるインテリアのトレンドを牽引する」という高い意識が感じられる。こういったブースを通じて色や素材のトレンドを知っておくことは、魅力ある売り場を作るのに欠かせない。ハイエンドなインテリア用品を扱うショップのマーチャンダイザーは、このゾーンを徹底的にチェックして回っているという。

Livingエリア
Livingエリア
インテリア雑誌のように上質な空間でみせるLivingエリア

Tendence

INDEX

バイヤーに人気の歴史的見本市

VOL.1

バイヤーに人気の歴史的見本市

トレンドを先読み「Giving」と「Living」

VOL.2

トレンドを先読み「Giving」と「Living」

新しい才能を支援する「Talents」と「Next」

VOL.3

新しい才能を支援する「Talents」と「Next」

テンデンスに受け継ぐ見本市都市の伝統

VOL.4

テンデンスに受け継ぐ見本市都市の伝統

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