国際消費財専門見本市Tendence(テンデンス)が世界から注目される理由

国際消費財専門見本市 Tendence(テンデンス)が
世界から注目される理由

2012/06/27 UPDATE

Vol.1バイヤーに人気の歴史的見本市

毎年6月に東京で開催されるインテリア・デザインプロダクト業界のキーイベント「インテリア ライフスタイル」には、いくつかの姉妹見本市がある。そのうちのひとつが、ドイツ・フランクフルトで8月下旬に開催される「Tendence(テンデンス)」だ。ドイツでのデザイン系見本市というと、2月開催の「Ambiente(アンビエンテ)」のほうが日本での知名度は高く、テンデンスについて詳しく知る人はそう多くないだろう。

12世紀の中世以来、古い歴史があるテンデンスは、ヨーロッパの見本市としてはよく知られた存在だ。特に欧州各国のバイヤーにとっては、チェックを怠ってはならない、重要な見本市として認識されている。テンデンスが開催される8月は、クリスマス商戦に向けた最終オーダーが可能な時期であり、かつ春に向けてのトレンドを知ることができる点でも高い評価を得ている。

テンデンスは特にギフトやインテリアに強く、ホームデコレーションのアイテムも豊富だ。クリスマス前後には人を招く機会が増え、ギフトだけではなく、家の中を美しく整えることにも意識が高まるので、このタイミングでの見本市には自ずと注目が集まるのだろう。

ガレリア
ホール8.0と9.0をつなぐガレリアは光あふれるスペース

買い付けのためテンデンスに来場する企業は、大きな裁量権のあるバイヤーを送り込み、クオリティの高いホームデコレーションやギフトアイテムなどの新作を効率的にチェックして発注したり、新しいブランドにいち早くアプローチして好条件での契約を結ぶという例も見られる。

8月のテンデンスは、2月のアンビエンテに比べると規模は小さいが、それでも約13万平米、東京ドーム3つ分相当の出展エリアがあり、想像よりもずっと広い。出展者は世界各国から2,000以上。これだけの出展者が集まれば、来年のインテリアのトレンド予測も可能だ。業界内の関心は高く、来場者は5万人に達する。人は新しい情報、新しいプロダクトに敏感である。集まった各種メディアでは優れたデザインが次々と取り上げられ、新たな話題とトレンドを作る。最新のデザインに早く出会うためには、テンデンスは絶好の場といえる。

バイヤー達
その場で発注の個数と単価を交渉するバイヤーたちの姿があちこちで見られる
来場者
出展者から聞いたエピソードは、売り場での説明に役立つことも多い

Tendence

INDEX

バイヤーに人気の歴史的見本市

VOL.1

バイヤーに人気の歴史的見本市

トレンドを先読み「Giving」と「Living」

VOL.2

トレンドを先読み「Giving」と「Living」

新しい才能を支援する「Talents」と「Next」

VOL.3

新しい才能を支援する「Talents」と「Next」

テンデンスに受け継ぐ見本市都市の伝統

VOL.4

テンデンスに受け継ぐ見本市都市の伝統

企業情報

メサゴ・メッセフランクフルト株式会社

http://www.mesago-messefrankfurt.com/
インテリア関連見本市チーム
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