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武蔵野美術大学


Time machine Book

山浦綾子 / 建築学科

毎日まちを歩き こう動き こう考えている。息を吸い血を流している 水を循環させている ねむっている ものを食べるという、こうしたひとつひとつの営みや、生まれる前、生まれてきたあとからずっと抱えてきた、つくってきた時間‐何万何十万の「想い出」こそがひとの歴史であり、ひと自身を支え、つくってきたものです。

ひとは誰でも空想します。たくさんのことを考えます。空想というのは過去の経験から全てを要素として取り入れてつくる、物語です。つまりそれは過去の歴史なのです。 生まれる前、生まれたあと、今も、そしてこれからという歴史全てが物語です。生きて、生活する中で、つくり、つくられること、積み上げられるものです。

この作品はひとの生きてきた過去たち、これからつくってゆく歴史、物語をまとめた世界です。 この詩を読んで、ふと、あなたの「想い出」「記憶」「におい」「音」「夢」などを想い出してもらい、そのひとのドラマを重ねて、『今、ここに生きている−確実に物語をつくってきた』という、自分の芯というものをもう一度振り返って再確認して頂ければ幸いです。
 素材 : アクリル板、樹脂、ボンド、木、陶器 など

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