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東京藝術大学


Kami Stool

佐々木里史 / デザイン

ひと、時間、空間の中でのコミュニケーションをコンセプトとする、
呼吸する座具「Kami Stool」を提案する。
ひと、時間、空間はいつでも比例し変化するものである。この中にわたしたち
により密接な道具というものをあてはめ、その関係を考えてみる。
元来道具は、その三つのものと同じ様に変化していた。変化することにより、
道具は三つのものとのコミュニケーションを計り、人はそこに視覚、触覚、嗅覚
などの感覚というものを使ってきた。
テクノロジーの発達や、システム化が進んだ時代、壊れない便利といったものが、
わたしたちのまわりには数多くある。しかしその多くは、道具が一人歩きし人が
受け身になっているように感じられる。
そこで道具として、わたしたち人間にとって欠かすことのできない座具に、人と
長い間密接に歩んできた紙を使って、紙本来の柔らかなぬくもりをだし、三つとの
変化を感じ、感覚をつかいコミュニケーションし呼吸する座具を提案する。

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