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桑沢デザイン研究所


manta

後藤美紅 / プロダクトデザインB

チームのテーマは「共生」でした。コンセプトは「指を使わないマウス」です。マウスのクリック操作は腱鞘炎になりやすい、という問題をテーマに考えました。そして、指を使わずに掌を傾けることでクリックを認識するので、腱鞘炎の人だけでなくリウマチや火傷で手が開かない人・義手の人でも使えます。
基盤は従来のマウスと同じなので、新しい機能や操作を一から覚える必要がありません。(多少の慣れは必要ですが)ドラッグもクリックも同じ位置です。そして、何よりコストダウンが図れます。「なぜユニバーサルデザインは高いのか」ということがずっと私は疑問でした。バリアフリーをうたうのに、矛盾をとても感じます。
健常者は1000円で買える物を障害を持つ人は使えないことが多いです。ただでさえ体に負担があるのに、普通の生活を目指しても経済的負担が多すぎます。このマウスは家族にそういう人が居ても、皆が一つのマウスを使うことができるので疎外感などを感じることがありません。

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