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女子美術大学


内側と外側

井上織衣 / ファッション造形学科

時に、人間の意識は環境をも変えてしまう強い要素を持っている。 人は、多くのモノを先入観や思い込みの作用は、あたかも実体験のような錯覚を起こしてしまう。その錯覚により作り出された(内側から作り出された)感覚と、実際に何かに触れ体感した(外側から受けた)感覚は、両方とも自身にとっては、現実的であり、本当であると思える。では、身体の感覚を通して認識する内側と外側とは、どこからが内でどこからが外なのか。言い換えれば、衣服を着る身体とは、どこからが私でどこまでを衣服というのか。私とは何か、身体とは何か、そして衣服を着るとは何か。 混在する感覚を、「服を脱ぐ、着る」という行為を通して問いかける。

卒業制作賞
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