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女子美術大学


Bunka-muraMidhill

高橋香菜子 / デザイン学科

複雑な世界が隠された都市、渋谷。奇妙なねじれを見せる地形と、それに沿う様に理性の作り上げた、機能的な多様な文化がひしめき合う、道玄坂、松濤、円山町、宇田川町。狭いエリアに人々の様々な欲望を満たす要素を詰め込んだ、この不思議な空間を、「文化の村」と位置づけ、ぽっかりと無意識な白い丘をデザインします。
何を想像し、どのように解釈してもいいような、自由な広場となります。 何もかもを与えられたこの都市に必要なのは、何も考えずとも何かを感じさせ、人にもともとある能力、知恵、感覚を引き出す様な、可能性を秘めた空間ではないかと考えました。きっかけとなる空間、それは人に行動力を与え、そして都市は変化してゆき、文化が生まれてゆきます。
一筋の裂け目から波紋の様に広がる構成となったこの丘は、長い時をかけて静かにじっと様子をみながら、波紋の様な大きな変化を生む空間となります。

優秀作品賞
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