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2007 ミラノサローネ速報
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三國 秀美 : 2007年ミラノ・サローネ デザインというインターフェース
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サローネ会場のほぼ中間に位置するアレッシー社のショールーム。今年は外壁が社のデザイン・アイコンで埋め尽くされた。コントラストにより大きなケトルが浮かび上がる。


三國 秀美
Hidemi Mikuni


三國 秀美

伊オリベッティ社でのプランナーを経て現在フリーランス。編集、翻訳、マーケティング・リサーチなどを通してITとデザインの分野で活動中。



2500社、ミラノに集まる
今年の春、東京ではPASMOという非接触型のICカードが登場し、JRのSuicaとともにカードをかざすだけでJRや地下鉄の改札を通過できるようになりました。首都圏に限って見ると、2001年から導入されたJRの「カードをかざして通過」に私鉄各線が参加することで、社会と人との間のインターフェースが大きく変化したのだと感じました。


今年は全日程通して天気がよかったサローネ

今年は全日程通して天気がよかったサローネ。トリエンナーレ会場でもたくさんのイベントが行われていた。



このような変化は日本にとどまりません。今後さらにテクノロジーが進化すると、インターフェースが重要になってくることは確実です。デザイナーは個々のプロダクトの形態だけではなく、社会とモノ、そして人との間のインターフェースをどう表現するか、その力量が問われることになります。


トリエンナーレの中庭

トリエンナーレの中庭。新しく牛が展示されている。実はこれは「カウ・パレード」という別のイベントのインスタレーション。






フォーリ・サローネと呼ばれる市中展示

フォーリ・サローネと呼ばれる市中展示。カッペリーニ社のショールームでは新生フィアット500のオーダー・イベントが催されていた。「あなたが選んだパーツで、自分だけの500を。」その場で選んだパーツや車体の色を反映した500がすぐさま別室で実物大の3Dで見ることができる。



年を追うごとに過熱するミラノ・デザイン・ウィークではデザインをどう捉えているでしょうか。新しい商品の発表の場として、見本市会場では2000社以上の企業、そして街のショールームなどでイベントとして直接展示をする300社(個人も含む)以上、合計すると2500社余りがこの一週間にミラノに集まります。今年のレポートでは2回に分けて最新のデザインを紹介します。前編はインターフェースをキーワードにしたデザインを私が、後編は今年の傾向を踏まえた個々のデザイン・プロダクトについて、私のアシスタントとしてサローネ取材が今回で3度目となった小山志穂利がレポートします(文中敬称略)。


スフォルツェスコ城でのモンダドーリ社100周年記念イベント

スフォルツェスコ城でのモンダドーリ社100周年記念イベントで。自動車メーカーMINIのブースで楽しむ子供。


デザインを楽しむ親子の休日

どの国も親がやることは変わらない。デザインを楽しむ親子の休日というのはうらやましい。




アレッシー社の水周りのデザインで蛇口を担当しているオラス社によるイベント

トルトーナ地区より。アレッシー社の水周りのデザインで蛇口を担当しているオラス社によるイベント。





《TOKYO DESIGN PREMIO》展内

ここだけ空気は日本。今をときめく漫画家井上雄彦の「バガボンド」がインパクトを与える。《TOKYO DESIGN PREMIO》展内ではミニチュアでできた都心が人目を引いていた。
 


サローネ会場

サローネ会場。今年も来場者で埋め尽くされた。天気のよい日が続いたため、敷地内の芝生ではピクニックのような光景が見られた。




サテリテ会場内のイベント

サテリテ会場内のイベント。これまでサテリテに登場した作品を集め、「夢は叶う」と題して2007年までの10年分の作品の中から展示された。すでに製品化されたものも含め、かなり見応えのある展示。


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