大塚呉服店 神戸店

「きものが着たくなる呉服店」をコンセプトに、日常のファッションに溶け込む提案をしているあたらしい呉服店

デザインコンセプト
担当:関祐介/Yusuke Seki

神戸の中心部のショッピンングモール内に位置する呉服店。2つの方向から全く異なる表情を持つ店舗デザインで、着物を並べる什器が日本家屋における暖簾の様に、ファサードとしての役割をこなし、隙間からちらちらと店舗の中を垣間みることができる。

網入り強化ガラスが積層された巨大なテーブルは、重ねて楽しむ着物の文化のように、重ねる枚数を什器それぞれで変えることで、ガラス自体が持つ人工的自然な青味を引き出し、生地の持つ柔軟さや皺の美しさを引き立て、いい感じにコントラストを写し込みながら表情を変え続け、着物との良い関係を築けていると思う。

所在地 兵庫県神戸市中央区三宮町1-8-1-147
オープン 2013年11月
設計/空間デザイン 関 祐介
延床面積 38m2
撮影 太田拓実