東京でも厚いコートを着ずに外出できる暖かい日が増える3月、春の訪れを感じながら、展覧会やイベントに出かけてみてはいかがでしょうか。
本記事では、編集部が厳選した都内のおすすめのデザイン&アートイベントを会期終了が早い順に紹介します。
■世界のブックデザイン 2024-25
文京区の印刷博物館では、「世界のブックデザイン 2024-25」が2026年3月22日まで開催されています。

同展では、2025年2月にドイツ・ライプツィヒで開催された「世界で最も美しい本2025コンクール」の受賞図書14点や、日本の「第58回造本装幀コンクール」をはじめ、ドイツ・カナダ・オランダ・中国・ポーランド・ポルトガルの7カ国のコンクール受賞図書が合わせて約180点展示されています。
展示されている本はすべて手に取って閲覧できます。各国のブックデザインや造本技術をぜひじっくりと見てみてください。
会場:印刷博物館
https://www.japandesign.ne.jp/event/worldbookdesign-2025-printingmuseum/
■ぼくらの昭和切手展
東京スカイツリータウン・ソラマチ9階にある郵政博物館では、「ぼくらの昭和切手展」が2026年3月22日まで開催されています。
昭和時代の趣味と言えば、切手収集。昭和30年代には、雑誌やお菓子のおまけに使われ、一大切手ブームが広がりました。同展では、郵政博物館所蔵の切手から昭和の歴史を振り返るとともに、人々の暮らしや時代に寄り添い変化していった「郵便局」サービスを紹介しています。

横尾忠則さんをはじめ、藤田嗣治さん、小磯良平さん、林静一さんらアーティスト/イラストレーターが描いた切手や絵はがき原画も展示されているほか、昭和の遊びを楽しむワークショップも行われています。
■劇場アニメ ルックバック展 ―押山清高 線の感情
「劇場アニメ ルックバック展 ―押山清高 線の感情」が、2026年3月29日まで麻布台ヒルズギャラリーで開催されています。
藤本タツキさんによる同名漫画を原作とした劇場アニメ『ルックバック』(2024年公開)は、漫画を描くことでつながったふたりの少女の、漫画へのひたむきな思いと変わりゆくふたりの関係性を描いた作品です。

<「劇場アニメ ルックバック展」メインビジュアル> © 藤本タツキ/集英社 © 2024「ルックバック」製作委員会 ©「劇場アニメ ルックバック展」実行委員会
同展には、同映画の監督である押山清高さん自らが主催として参加しています。押山さんと同作に関わったクリエイターたちがどのように原作の世界観を紡いでいったか、劇場アニメ完成に至るまでのメモや設定画、原画などを通してその軌跡を見ることができます。
会場:麻布台ヒルズ ギャラリー
https://www.japandesign.ne.jp/event/lookback-azabudaihills/
■アルフレド・ジャー あなたと私、そして世界のすべての人たち
アルフレド・ジャーは、チリのサンティアゴ出身で、現在は米・ニューヨークを拠点に国際的に活躍しているアーティストです。彼の個展「アルフレド・ジャー あなたと私、そして世界のすべての人たち」が、2026年3月29日まで東京オペラシティ アートギャラリーで開催されています。

《サウンド・オブ・サイレンス》 2006 © Alfredo Jaar
ジャーは、社会の不均衡や世界各地で起きる地政学的な出来事に対する繊細な視点と真摯な調査にもとづく作品で知られています。写真、映像、建築的なスケールの立体作品など、その作品は多様なメディアにわたり、身体的体験をともなうインスタレーションが特徴です。
同展では、第11回ヒロシマ賞受賞記念の大型作品「ヒロシマ、ヒロシマ」をはじめ、1970年代の初期作品からジャーの作家活動を代表する作品、同展のために制作された新作が展示されています。
会場:東京オペラシティ アートギャラリー
https://www.japandesign.ne.jp/event/alfredojaar-operacitygallery/
■こだわりすぎた腕時計展
南青山のLIGHT BOX STUDIOでは、「こだわりすぎた腕時計展」が2026年3月14日から29日まで開催されます。

セイコーウオッチのデザイナーが、既存の概念にとらわれないデザインの在り方と可能性を腕時計を通じて提案するプロジェクト「power design project」。2022年に復活してから4回目となる今回のプロジェクトのテーマは、「腕時計への偏愛」の新しい表現です。
腕時計を愛するデザイナーたちが、腕時計に込められる独特の要素を抽出し、深く掘り下げることで、新たな魅力を生み出すことに挑戦しています。展示では、その結果が形となった個性的な7つの腕時計を、実際に手に取って見ることができます。
会場:LIGHT BOX STUDIO
https://www.japandesign.ne.jp/event/udedokeiten-lightboxstudio/
■原作デビュー100周年記念 くまのプーさん展
1926年にイギリスの作家A.A.ミルンが、息子クリストファー・ロビンとその大切なぬいぐるみたちをモデルに生み出した物語『くまのプーさん』。原作デビューから100周年を記念し、「100周年記念 くまのプーさん展 100エーカーの森へ会いにいく」が2026年3月17日から4月13日まで松屋銀座で開催されます。

原作デビュー100周年記念くまのプーさん展 キービジュアル © Disney Based on the “Winnie the Pooh” works by A.A. Milne and E.H. Shepard.
同展ではまず、E.H.シェパードによる繊細な原作挿画を紹介。1920年代のイギリスを感じさせる展示空間で、『クマのプーさん』『プー横丁にたった家』の挿絵(複製)や関連資料が見られます。
続くディズニー・アニメーションのコーナーでは、100エーカーの森をテーマに、プーさんと仲間たちの暮らしを立体的に感じられる空間演出とともに、コンセプトアートや原画、背景画、立体作品など多彩な展示を見ることができます。
会場:松屋銀座
https://www.japandesign.ne.jp/event/winniethepooh100th-matsuyaginza/
以上、今回は6つのイベントを紹介しました。新たな発見や楽しみのヒントを教えてくれる展覧会がこの春ももりだくさんなので、ぜひ足を運んでみてください。




