グランプリは廃棄される厚紙を再構築した室内装飾用タイル、「サンゲツデザインアワード2024」受賞作が発表

株式会社サンゲツが、「サンゲツデザインアワード2024」の最終審査会と授賞式を2025年3月6日に開催した。ファイナリスト16組の中から大賞に選ばれたのは、廃棄予定の厚紙を再構築した室内装飾用タイル「PACROUGH block(パクラフブロック)」。
2017年に「サンゲツ壁紙デザインアワード」としてはじまり、2023年から「サンゲツデザインアワード」として、より幅広い”壁面のデザイン”を募集するコンペティションに生まれ変わった「サンゲツデザインアワード」。今年のテーマは「Joy of Design」。応募総数528点の中から16作品がファイナリストに選ばれ、最終審査会ではファイナリストによるプレゼンテーションがおこなわれた。
大賞の「PACROUGH block」は、印刷所に勤める金丸萌さんと吉田大貴さんによる作品。日々廃棄されるサンプルや印刷ロス紙、紙パッケージなどを目にし、これらの素材を活用して無理がなく、空間のアクセントになるような壁素材をつくりたいという思いから生まれた。優秀賞には北村さくらさんの「うみのカケラ」、さらにコミュニケーション賞やドリーム賞などの特別賞も発表された。

セレモニー後の様子
今回審査をおこなったのは、新たに加わったアートディレクターの森本千絵氏とデザイナーの安藤北斗氏、前回から引き続き建築家の山﨑健太郎氏、インテリアデザイナーの座間望氏、サンゲツの代表取締役 社長執行役員の近藤康正氏の5名。セレモニー後は審査員によるトークセッションもおこなわれ、各賞へのコメントが寄せられた。