和田彩花が体験したAdobe Expressという自由―自分が“いい”と思うものをつくりたい(1)

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和田彩花が体験したAdobe Expressという自由―自分が“いい”と思うものをつくりたい(1)

Adobe IllustratorやAdobe Photoshopなど、言わずと知れた多様なクリエイティブツールを展開するアドビ株式会社。ものづくりを学ぶ学生から第一線で活躍するプロフェッショナルまで、幅広いクリエイターから支持を集めている同社が近年新たに発表したのが、ノンデザイナーでも無料から手軽に使えるデザインアプリ「Adobe Express」だ。

豊富なテンプレートと、迷わず操作できるシンプルなUIを備え、SNS投稿やフライヤー制作などに幅広く対応。スマホやiPadでも利用でき、“思いついた瞬間に形にできる”軽やかさが特徴だ。

本記事では、音楽家・文筆家として活動し、自身のバンド「LOLOET(ロロエ)」でもビジュアル制作を手がける和田彩花さんに、その使い心地を率直に語ってもらった。

音楽と美術を横断しながら、言葉と向き合う

――まずは和田さんの最近の活動について教えてください。

基本的に音楽と美術の仕事をしています。歌手やライター、文筆家という肩書きで呼ばれることが多いですね。音楽では、「LOLOET」と個人名義で2つのバンドをやっています。歌詞を書いたり、世界観を作ったり。ステージの演出からジャケット写真、フライヤー、グッズのデザインまで、ビジュアルに関わることはほとんど自分で手がけています。美術の仕事では、学生時代に美術史を学んでいたので、その流れでエッセイや記事を書いています。

和田彩花

和田彩花 2019年ハロー!プロジェクト、アンジュルムを卒業。アイドルグループでの活動経験を通して、フェミニズム、ジェンダーの視点からアイドルについて、アイドルの労働問題について発信する。オルタナポップバンド「和田彩花とオムニバス」ダブ・アンビエンスのアブストラクトバンド「LOLOET」にて、作詞、歌、朗読などを担当。実践女子大学博士前期課程美術史学修了、美術館や展覧会について執筆、メディア出演も行う。3月9日には著書『アイドルになってよかったと言いたい』を発売

――もともと美術に興味があったのですか?

小さい頃から好きでしたが、完全に“出会った”という瞬間がありました。15歳の頃、アイドル活動をしていて、実家のある群馬と東京を行き来していたんです。ある日、母と一緒に東京駅に着いたときに、時間を間違えていたことに気づいて。急にぽっかり時間が空いてしまって。それで、母に誘われて三菱一号館美術館に行きました。

そのとき観たのが「マネとモダン・パリ」という展覧会でした。今も大好きな画家、エドゥアール・マネの回顧展です。正直に言うと、当時の私には“美しい絵”には見えませんでした。人が倒れているだけの構図だったり、画面に黒が多かったり。15歳の私が思い描いていた“美しい絵”とは違っていたのです。けれど、「絵は、美しくなくてもいいんだ」と強い衝撃を受けました。それまでの価値観が崩れた瞬間で、15歳ながらに美しさとは何かを考えるようになりましたね。

――メインの活動は音楽ですか?

自分の心の在り方というか、アイデンティティとして、ちゃんとブレずにいたいと思うのはバンド活動です。楽器を奏でることや歌うこと自体が好きというより、私の場合はやっぱり詞を書くことがバンド活動では重要です。

和田さんがAyacho名義でボーカルを務めるバンド「LOLOET」。関係し合いながらめぐり、ひびく「環響音」をテーマに、禅や祭祀から影響を受けたアンビエントドローン、DUB、実験音楽、環境音楽、即興演奏などを取り入れたオルタナティブな音楽性で活動している

自分の考えが、たまにみんなが考えていることと少し違うなと思うことがあって。それを言葉にして伝えることで、「こういう見え方もあるんだ」と気づいてもらえたらいいなと思っています。そんな風に、私にとっては“書くこと”がいちばん重要なんだと思います。最近は本を作っているので、ずっとエッセイを書いています。音楽と同じくらい、言葉と向き合う時間が長いですね。

“良い”と思うものを、かたちにしたい

――デザインは独学だそうですね。

はい。自分がいいと思う表現を作りたくて、なんとなく手を動かしながら覚えていきました。小学生の頃から、服のコーディネートなど、工夫しながら何かを組み合わせる作業が好きなんです。それが今のデザイン制作の基盤になっている気がします。歌詞と同じく、すべては自分が考える「良い」と思うもの、求めるものを表現したくて自然な流れで始めました。

――フライヤーやジャケットデザインなどのビジュアル制作では、どんなことを大切にしていますか?

シンプルだけど、ビビっとくるようなものを作りたいと思っています。ライブハウスは暗いしたくさんのフライヤーが並んでいるから、瞬間的に目を引くデザインを意識しています。インディーズの世界って、DIYで作っているはずなのに、どのバンドもちゃんと色があって、本当におしゃれなんですよ。その中で埋もれないようにするのは、毎回悩みます(苦笑)。

LOLOET「ELLE」のジャケット

7インチ・アナログレコードで発売された「ELLE」のジャケット。和田さんが撮影した写真が使われている

その時の音の雰囲気に合うものや、なるべくそのアルバムを象徴できるようなものを視覚的なイメージで伝えられるといいなと。私は色の感覚にはすごくこだわりがあって、色の組み合わせは細かく考えて、大切にしています。街を歩いていても、「あ、この色いいな」と思ったら写真を撮ります。壁やドア、水や自然などなんでも。個人名義のジャケットはすべて自分でデザインしていますが、そうやって撮りためた街の色や風景を使うことも多いです。

――デザインする際は、普段どんなツールを使いますか?

Illustratorを使っています。写真はほとんどがiPhoneで撮影したもので、実はPhotoshopが使えなくて切り抜き作業が得意ではなくて…(笑)。そこはバンドメンバーにお願いして、切り抜いてもらった素材を私がIllustratorで組み立てています。

――今回初めてAdobe Expressを触ってみていかがでしたか?

操作がとにかく楽で驚きました。今まで自分でできなかった画像の切り抜きが一瞬で完成して。本当にこれで切り抜けるの?と思いながら、ポチッと押したらボンって切り抜きができ、思わず「おっ」って声が出ちゃいました(笑)。

今まで人に頼んでいた作業が、自分ひとりで、その場ですぐできるのは嬉しかったです。Illustratorはパソコンの前に座って「よし、頑張るぞ」っていう気持ちで立ち上げて、集中して取り組む感じ。でも、Adobe ExpressはiPadやiPhoneでも気軽に使えるし、思いついた瞬間に手を動かして形にできる。それがすごく新鮮でした。

AIによる背景削除機能を搭載しており、画像をアップロードし「背景を削除」ボタンを押すだけで、自動で背景を削除できる。専門的な操作を覚えなくても、画像の切り抜きが瞬時に行える。ブラウザやアプリからすぐに立ち上がり、無料で気軽に使えるのも魅力

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