横溝美由紀 個展「crossing points – red cage」

アーティスト・横溝美由紀の個展「crossing points – red cage」が、京都・竪門前町のART OFFICE OZASAで開催される。
横溝美由紀は、1994年に多摩美術大学彫刻科を卒業すると同時に、本格的に作家活動を開始する。サイトスペシフィックな大型のインスタレーションを得意とする横溝は、作家活動の早い段階からギャラリーだけでなく、多くの美術館で作品を発表する機会を得た。
2001年から、文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークに滞在、翌2002年、自ら制作したおびただしい数のプラスチック樹脂製の石鹸と本物の石鹸を天井から吊り下げたカラフルなインスタレーション『please wash away』と、自然素材である塩を大量に敷き詰めた純白のインスタレーション『floating』を同時に発表する。また2004年に、国際交流基金の世界巡回展「未来への回路-日本の新世代アーティスト」に選出され、15年間にわたり展覧会が開催された。
本展では、近年精力的に発表しているキャンバス『line』シリーズの基となるインスタレーション『red cage』を日本で初めて発表する。同作は、2003年Taipei Artist Villageに招待された際に制作した作品。床面を真白に塗り、赤い液体を満たした透明チューブを空間全体に張り巡らせ、ミニマルで緊張感のある小屋(cage)を創出させた。真白で清潔な床に赤い液体で満たされたチューブは生命維持のための装置を想い起こさせるが、暖かな光に満たされた光景は、横溝の作品に一貫している覚醒された安らぎの場なのかもしれない。
『red cage』と共に新作『line』をあわせて展示することで、初期のサイトスペシッフィクなインスタレーションから、近年の自由度の高いキャンバスへと繋がる作家の確たる意思が見てとれる貴重な機会となる。
開催期間 |
2018/09/18(火)~2018/10/20(土) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~18:00 |
休館日 | 日曜日、月曜日、祝日 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 横溝美由紀 |
会場 |
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会場電話番号 | 075-417-4041 |
会場URL | http://artozasa.com/ |
詳細URL | http://artozasa.com/exhibition/yokomizo-miyuki_redcage |