
本展は、オランダのグラフィックデザイナー、ウィム・クロウエルの業績の全容を伝える日本初の展覧会だ。クロウエルは、1952年に展覧会を手掛けるデザイナーとして出発したが、アムステルダム市立美術館のグラフィックデザイナーとしての仕事が最も著名といえるだろう。また、実験的なコンピューター・アルファベット、切手、そしてカレンダーのデザインでも知られており、高く評価されている。
1963年、多分野を総合的に扱う大手デザイン会社、トータルデザインの共同設立者となり、同社はスイス・モダニズムとコーポレート・アイデンティティをオランダに広めることとなる。クロウエルは教育、執筆、そして講演活動も精力的に行いながら、グラフィックデザイナーとして、グリッドを活用した合理的かつシステマティックなデザインを推進していった。
デザイナーとは、広告よりむしろ客観的な姿勢を持ってインフォメーションデザインに取り組むべき、と主張する彼の見解は、新たなパラダイムの形成を後押しし、生き生きとしたデザインの風潮を生み出すことにも貢献した。クロウエルの全業績を顧みると、理論と手法に前例のない次元の詩情と美学を統合させつつ、半世紀にわたって極めて一貫性のある作品づくりを実現し続けてきた証しが浮かび上がってくる。
【関連イベント】
●ギャラリートーク
会場:京都dddギャラリー
定員:40名
※参加無料、要予約
日時:12月14日(木) 16:00~17:30
講師:カロリン・フラーゼンブルグ(アムステルダム市立美術館 グラフックデザイン部門キュレーター)
日時:2018年3月3日(土) 16:00~17:30
講師: ヘルムート・シュミット
●オープニングパーティ
日時:12月14日(木) 17:30~19:00
会場:京都dddギャラリー
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開催期間 |
2017/12/14(木)~2018/03/17(土) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~19:00(ただし、土曜日、2018/3/4は18:00まで) |
休館日 | 日曜日(ただし、2018/3/4は特別開館)、祝日、12/28~2018/1/4 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | ウィム・クロウェル |
会場 |
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会場電話番号 | 075-871-1480 |
会場URL | http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/ |
詳細URL | http://www.dnp.co.jp/CGI/gallery/schedule/detail.cgi?l=1&t=2&seq=00000714 |