トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2022 成果発表展「水路から柔い空へ 」

東京・水道橋のトーキョーアーツアンドスペース本郷にて、トーキョーアーツアンドスペースレジデンス2022 成果発表展「水路から柔い空へ 」を8月14日まで開催します。
トーキョーアーツアンドスペース(TOKAS)では、2006年よりレジデンス・プログラム「クリエーター・イン・レジデンス」を開始し、東京や海外の派遣先を舞台に、ヴィジュアル・アート、デザイン、キュレーションなどさまざまな分野で活動するクリエーターたちへ滞在制作の機会を提供しています。
今回レジデンス成果展に参加する4名のうち3名は、東京都墨田区のTOKASレジデンシーで滞在制作をおこないました。新型コロナウイルスの影響が依然残る2021年は、海外からの参加者はほとんどおらず、黒田と前谷はほぼ一人で滞在期間を終えました。例年であれば滞在アーティストたちが交流し生活していた場はひっそりとし、彼らはその静けさの中、自身の身体や意識/無意識と向き合い続け、東京の街でのリサーチを進めました。
TOKASレジデンシーのすぐ横には人工河川である竪川が流れています。隅田川から東西に走るこの川は、その上を覆う首都高小松川線の高架によって、全体的に薄暗い印象を漂わせています。彼らはこの運河を日常的に見つめ、そこに都市の空白や虚無を見出し、何らかの気配を掴み取ろうとしました。
デルスは2021年秋に、ベルリンからオンライン・レジデンスで参加し、TOKASスタッフが協働して採取した近隣の音や風景のイメージを用いて、作品制作に取り組みました。本展覧会に合わせて改めてTOKASレジデンシーに滞在し、外廊下から首都高と川を臨む建物の一室で、東京での新たな発見を新作に表します。
一方、ヘルシンキに渡航した上村は現地での交流やリサーチをおこない、北欧ならではの針葉樹の森や苔、冬の日照時間の短さ、環境に対する意識が高い生活環境から、日本の都市部とは異なる落ち着いた空気を体感しました。特に、北緯の高さから感じる光の淡さや空の低さ、それらが風景と交わることで現れる優しい色合いが印象的であったといいます。
本展では、彼らがそれぞれの滞在制作を発展させたインスタレーションを発表します。都市計画において整備され、やがて地下に潜った水路の上で、また、手が届きそうな柔らかな空の下で、彼らが掴み取った空気や気配を作品から感じていただけるでしょう。
《本文は公式サイト紹介文より抜粋/一部編集》
開催期間 |
2022/07/09(土)~2022/08/14(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~19:00(最終入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は翌平日) |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 上村洋一、黒田大スケ、前谷開、ルーベン・デルス |
会場 |
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会場電話番号 | 03-5689-5331 |
会場URL | https://www.tokyoartsandspace.jp/location/hongo.html |
詳細URL | https://www.tokyoartsandspace.jp/archive/exhibition/2022/20220709-7099.html |