
京都のGALLERY METABOにて、「鉛筆と人との新しい関係展 道具と人との新しい関係展 No.7」が2024年2月23日から3月6日まで開催されます。
—以下、公式サイトの紹介文を抜粋—
自身の研究テーマの一つに、道具と人との新しい関係性を探ることがあります。
ある目的を持って生まれた道具が、時代が変遷する中でずっと同じ関係性を人と結んでいる事への問いです。時間の経過と共に社会の在り方や人々の生活も変わっていく中で、道具の役割も再定義ができます。
私たちが長い時間使い続けてきた道具には、その道具が持つ歴史や発達の経緯があります。それを活かすデザインは、新しい道具をつくることにはない親しみと新鮮さ、そして道具の背景にある深い物語性を暮らしにもたらします。
そうして生まれた再定義の結果は、時に私たちの人間性を保つことに寄与し、社会を良い方向へ動かしてくれる力を持ちます。道具が備えている前提を活かすことで生まれる普遍性と、前提を覆すことで生まれる創造性が、そういった力の源のように思います。
今回のテーマは、鉛筆です。
鉛筆は、初等教育において使用を強く推奨される筆記具です。しかし中等教育以降は使う人が減り、大人になって日常的に鉛筆を使う人は殆どいません。初等教育で推奨される理由も、後々使用しなくなる理由も、鉛筆と人の関係性を考える上で興味深いものです。
また人が使う度に姿が変わり、徐々に外形が小さくなる在り方も、道具としてはとても珍しい物です。
そうやって関係性の視点で鉛筆にフォーカスし、今まで思索の対象にならなかった視点が学生との探究から生まれる中で、自身の研究手法が学生達へと手渡せるのだとも思います。
道具と人との新しい関係性を探し続けたデザインの成果、ご高覧を頂ければ幸いです。
開催期間 |
2024/02/23(金)~2024/03/06(水) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~19:00(最終日は17:00まで) |
休館日 | 会期中無休 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 大江孝明+研究参加学生 |
会場 |
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会場URL | https://www.gallery-metabo.com/ |
詳細URL | https://www.t-oe.info/menu/home/research-exhibition/re-reference-a-tool-a-person |