中西夏之 個展

真鍮板(6枚)、木製六角ステージ、木枠(200F)、小剛球、金剛砂、紙、茶椀(青木亮作)
真鍮板:180 x 180 x 0.15 cm 木製六角ステージ:一辺182xm 撮影:齋藤さだむ
「“この地表”はまた水平膜面と呼べる程に揺れやすく破れやすい。私達はそこに位置している(中西夏之)」
2013年に発表した「着陸と着水X IV 五浦海岸」は、岡倉天心により、わずか4畳半ほどの上に設計された六角堂(茨城県五浦海岸)を模し、同じ寸法の土台に六枚の真鍮板と矩形を構成したインスタレーション作品だ。仏堂と茶室を融合した簡素なつくりで知られる本堂は、太平洋の水平線を一望しながら、茶椀に張った水平面を確認することができる瞑想の場であった。垂直に立ちはだかる絵画の正面性は、一方で不安な水平性を強調するが、中西は絶対的な水平面を生み出す儀式を、室町時代前期から続く茶の湯に見い出している。
同作は、東日本大震災により流失した六角堂に寄せて制作され、垂直に切り立つ真鍮板と、落下して水平面を見い出す砂や小鋼球体が揺れ動く地盤や風土に呼応していると考えられ、絵画と向き合う考察の中で生まれた作品だ。本展は、2016年10月に逝去した中西夏之の仕事を振り返る。
開催期間 |
2017/09/15(金)~2017/10/28(土) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 12:00~18:00 |
休館日 | 日曜日、月曜日、祝日 |
入場料 | 詳細は公式ホームページをご覧ください |
参加アーティスト | 中西夏之 |
会場 |
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会場電話番号 | 03-3821-1144 |
会場URL | http://www.scaithebathhouse.com/ |
詳細URL | http://www.scaithebathhouse.com/ja/exhibitions/2017/08/natsuyuki_nakanishi_1/ |