戦後ドイツの映画ポスター

『ミュリエル』(1963年/フランス/アラン・レネ監督)、ポスター:ハンス・ヒルマン(1963年)サントリーポスターコレクション(大阪新美術館建設準備室寄託) 『ミュリエル』(1963年/フランス/アラン・レネ監督)、ポスター:ハンス・ヒルマン(1963年)
サントリーポスターコレクション(大阪新美術館建設準備室寄託)

第二次世界大戦の終結後、政治的対立により東西2つに分断されたドイツは、1990年に統一されるまでの間、冷戦の最前線にあって、映画界も別々の道を歩むことになった。西ドイツでは映画製作が息を吹き返すとともに、アメリカや西欧の他の国々の映画が盛んに輸入された。東ドイツでは、国営会社DEFAによって独自の社会主義的な映画文化が生まれた。

そうした映画文化の分断は、映画のポスターにもおよんだ。西ドイツでは、アート・フィルムを配給するノイエ・フィルムクンストのような会社がハンス・ヒルマン、フィッシャー=ノスビッシュ夫妻ら新世代のグラフィック・デザイナーを積極的に起用し、時に大胆なタイポグラフィに訴えた鮮烈なポスターが制作された。一方で東ドイツでは、DEFAの采配のもと、エアハルト・グリュットナーやオットー・クンメルトらが、内省的な、しかし宣伝美術の枠に囚われない自在な表現を生み出す。

本展では、1950年代後半から1990年までに制作された85点(西ドイツ45点、東ドイツ40点)の映画ポスターを通じて、“鉄のカーテン”の両側で花開いた2つのグラフィズムが紹介される。

【関連イベント】
●ライブイベント
「Andi Otto “VIA” Japan Tour 2017 night cruising @ MoMAK」
日時:4月23日(日) 18:00~19:30(開場17:30)
出演:Andi Otto(ミュージシャン/プロデューサー/チェロ奏者)、MD Pallavi (シンガー)
会場:京都国立近代美術館 1F エントランスホール
料金:前売券1,500円、当日券2,000円
※4/22の法然院での公演来場者は入場無料

※その他関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください

開催期間 2017/04/19(水)~2017/06/11(日)
※イベント会期は終了しました
時間 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日
入場料 一般430円/大学生130円/高校生・18歳未満無料/心身に障がいのある方と付添者1名は無料(要証明)
会場
  • 京都国立近代美術館
  • 4F コレクション・ギャラリー
  • 京都府京都市左京区岡崎円勝寺町
会場URL http://www.momak.go.jp/
詳細URL http://www.momak.go.jp/Japanese/exhibitionArchive/2017/419.html