2017年度よりスタートしたYCC独自のアートプログラム「YCC Temporary」の第5弾として、若手美術家・北澤潤による展覧会「YCC Temporary 北澤潤 “ネイバーズ・ランド”」が、YCC ヨコハマ創造都市センターで開催される。

北澤潤は「コミュニティ・スペシフィック」をテーマに国内外で活動しているアーティストであり、米経済誌・フォーブスの「30 Under 30 Asia 2016」アート部門にも選出されている。

“NEIGHBOR’S LAND（ネイバーズ・ランド）”は、アーティストの北澤潤が、日本と東南アジアをはじめとする海外を行き来する生活の中で感じた個人的な違和感を出発点に、現代日本の都市の中で国家や文化の狭間を生きる人々との協働を通して、私たちの日常に隣り合いながら存在する多様な「隣人たちの国」を都市空間の内部に構築していき、日本でありながら日本でないどこか、“NEIGHBOR’S LAND”をつくるプロジェクトだ。

横浜在住の外国人の方々からプロジェクトメンバー「ネイバーズ」を募り、それぞれがつながる外国の生活風景や日常の営みを形にしていくとともに、すでにこの街に存在している外国の文化を収集することで、YCCの内部空間を“NEIGHBOR’S LAND”へと変貌させていく。このプロジェクトには、10カ国を超える横浜在住の外国の人々が「ネイバーズ」として参加しており、アーティストである北澤潤と「ネイバーズ」が複数回にわたるミーティングやディスカッションを重ね、実現されるものだ。会場づくりだけでなく、会期中の運営やイベント実施にも「ネイバーズ」が参画している。

世界のどこにも存在しない“NEIGHBOR’S LAND”がYCCの展示空間に出現し、多様な国の人々や文化に出会い、体験できる貴重な機会となる。