状況のアーキテクチャー展

参考画像 2016年度事業の様子 写真:松見拓也 参考画像 2016年度事業の様子 写真:松見拓也

京都市立芸術大学は、1880年の開学より日本の芸術文化の火床として世界への発信基地であり続けてきました。そしていま、2023年に予定された郊外から都市部への移転を控え、改めて「芸術であること」「大学であること」「地域にあること」の意味を問い直しています。それはアートの視点から大学や地域を捉える作業であると同時に、大学や地域の視点から、独りよがりなアートを捉え返す作業でもあります。

このような問題意識から、モノゴトを多方向から捉え、その視差から世界を多元化する状況の発振に携わるアートマネジメント人材の育成を目指すプログラム「状況のアーキテクチャー」では、2016年から3年間、《物質:大学所有アーカイブの創造的な活用法を探る》《生命:ケア×アートで新たな生存の技法を探る》《社会:地域コミュニティのコアを担い得る芸術大学の活用方法を探る》という3つのテーマを掲げて活動を行ってきました。それは、芸術・大学・地域をつなぐ役割としてのアートの可能性を検討する多様性に満ちたプロジェクトを通して、身体や集団を通じて多様な知と技術を結びつけること、社会の生な現場に巻き込まれながら渦を作ることの二つを交差させ、クリティカルかつ創造的なビジョンを発振させる実験場を作り上げる試みでもあります。

この3年間の活動を集約した本展では、大学の移転へ向けた「仮設避難所」を@KCUAに出現させます。視覚情報だけでなく、聴覚やあらゆる身体感覚に作用する空間は、《物質》《生命》《社会》を巡るさまざまなファクターを星座のように結びつけ、多角的な思考を促す「多感覚的な鑑賞と参加の場」となることでしょう。

《本文は公式サイト紹介文より抜粋》

【関連イベント】
●トークイベント

「京芸移転のA to Z! 状況のアーキテクチャー番外編」
日時:2019年1月26日(土) 13:30~
ナビゲーター:高橋 悟(「状況のアーキテクチャー」事業統括、京都市立芸術大学美術学部教授)
ゲスト:大西麻貴(建築家、大西麻貴+百田有希/o+h)、金氏徹平(美術家、京都市立芸術大学美術学部専任講師)、小島徳朗(美術家、京都市立芸術大学美術学部准教授)、榊原充大(建築家、リサーチャー/RAD)、杉山雅之(美術家)
場所:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
参加費:無料
※申込み不要

「状況のアーキテクチャー 大茶話会」
日時:2019年2月11日(月・祝) 14:00~15:30
ナビゲーター:佐藤知久(文化人類学者、京都市立芸術大学芸術資源研究センター専任研究員/准教授)
ゲスト:大井卓也(一般財団法人 たんぽぽの家スタッフ、声楽家)
場所:京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
参加費:無料
※申込み不要

開催期間 2019/01/12(土)~2019/02/11(月)
※イベント会期は終了しました
時間 11:00~19:00
休館日 月曜日(ただし、2019年1/14、2/11は開館)、2019年1/15
入場料 無料
会場
  • 京都市立芸術大学ギャラリー@KCUA
  • @KCUA 1
  • 京都府京都市中京区押油小路町238-1
会場電話番号 075-253-1509
会場URL http://gallery.kcua.ac.jp/