林芙美子 貧乏コンチクショウ-あなたのための人生処方箋-

幼少期の行商生活を経て、職を転々としながらも詩や童話を書き続けた林芙美子(1903-1951)は、自らの貧困生活へ立ち向かうように、生きる苦しみを吐露し、血みどろの人生を奔放な文体で表現した。とりわけ『放浪記』は映画や舞台などに姿を変え、ひたむきに力強く生きる女性を描いた名作として、戦前・戦後を通じて多くの読者を魅了し続けている。
芙美子は1925年、世田谷区太子堂の二軒長屋で詩人・野村吉哉と暮らした。肺を患った野村は暴力的で争いが絶えない辛い生活だったが、近隣には壷井繁治・栄夫妻、平林たい子などが暮らしており、作家仲間に支えられた時期でもあった。しかし、翌年には野村と別れ世田谷を離れる。新宿区中井に自宅を構えるまで住まいを転々とし、旅を愛した林芙美子。その作品は作者自身の前向きな人生観に裏打ちされており、苦労の多かった人生経験がその奥行を形作っている。
本展では、宿命的放浪の作家・林芙美子のことばを、現代の私たちへのメッセージ“幸福に生きるための処方箋”と捉え、原稿・書簡・絵画など約250点の資料が紹介される。
【関連イベント】
●朗読会 林芙美子作品を読む
日時:4月28日(土) 14:00~15:00(13:30開場)
場所:1F 文学サロン
定員:先着150名
対象:一般
※参加費無料、事前申込み不要
●フィールドワーク 芙美子のまちを歩く 落合篇
日時:5月26日(土) 13:30~16:30
定員:20名
対象:一般
参加費:300円(入館料、傷害保険、資料代込み)
※要事前申込み(5/12締切、往復ハガキ必着)
●本と食と蚤の市 セタブンマーケット+烏山下町まつり
日時:6月2日(土) 10:00~15:00
対象:一般
※参加費無料、事前申込み不要
※そのほかの関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください。
開催期間 |
2018/04/28(土)~2018/07/01(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、4/30は開館)、5/1 |
入場料 | 一般800円/65歳以上、高校・大学生600円/障害者手帳をお持ちの方400円/小・中学生300円 |
参加アーティスト | 林芙美子 |
会場 |
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会場電話番号 | 03-5374-9111 |
会場URL | https://www.setabun.or.jp/ |
詳細URL | https://www.setabun.or.jp/exhibition/next.html |