平成29年度国立近現代建築資料館収蔵品展

平成29年度国立近現代建築資料館収蔵品展

文化庁国立近現代建築資料館ではこれまでに、収蔵資料のうち坂倉準三資料、吉阪隆正+U研究室資料、大髙正人資料を中心にそれぞれの建築家の足跡をたどる内容の展覧会を開催してきた。しかし、国立近現代建築資料館のアーカイブズにはすでに展示した資料の何倍もの資料があり、膨大な情報が蓄積されている。そこで本展では、新たな試みとして過去の展示では十分に全容を紹介するにいたらなかった3つの建築プロジェクトに焦点を当てた展示が行われる。

プロジェクトは、坂倉準三資料より「出光興産給油所関連施設」、吉阪隆正+U研究室資料より「ヴェネツィア・ビエンナーレ日本館」、大髙正人資料より「農協事務所建築」。

これらのプロジェクトは、戦後の建築界をけん引した3人の建築家たちにとっても、日本の近代建築運動全体の展開にとっても、その全容を把握すべき重要なものである。プロジェクトで試みられたさまざまな取り組みは、その後の建築家たちの設計活動の礎となり、また、周囲に多大な影響を及ぼした。代表的な図面だけでは把握することが困難な設計の方法論や、建築家たちの挑戦の軌跡を国立近現代建築資料館が保有する数々の資料を通して幅広く紹介される。

あわせて、新規収蔵資料展示として、渡辺仁および平田重雄の建築資料が初めて紹介される。図面だけでなくスケッチブックや原稿なども含み、ふたりの建築家の発想のプロセスやその設計思想を明らかにする上で価値を有すると考えられるものである。

開催期間 2017/06/10(土)~2017/09/10(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~16:30
休館日 会期中無休
入場料 無料(土日祝は、都立旧岩崎邸庭園からのみの入館となり、別途入園料がかかります)
会場
  • 国立近現代建築資料館
  • 東京都文京区湯島4-6-15
会場電話番号 03-3812-3401
会場URL http://nama.bunka.go.jp/
詳細URL http://nama.bunka.go.jp/kikak/kikak/1706/