エキゾティック×モダン アール・デコと異境への眼差し

© Musées de la Ville de Boulogne-Billancourt – Photo : Philippe Fuzeau
両大戦間期のフランスに花開いたアール・デコ。この時期に盛んとなった非ヨーロッパ圏の文化・美術との出会いは、アール・デコの美意識と造形に大きな影響を与えた。1909年の登場から瞬く間にパリを席巻したロシア・バレエ、1925年にアメリカから渡り時代のアイコンとなったダンサーのジョゼフィン・ベイカー、1922年のツタンカーメン王墓の発見、自動車メーカーのシトロエンが行ったアフリカ縦断プロジェクト「クロワジエール・ノワール」、そして1931年開催のパリ国際植民地博覧会など。さまざまなトピックが両大戦間期のパリを賑わせた。
この時代に美術家・デザイナーたちは遠い地のどのような造形に注目したのだろうか。いち早くその価値に目を向けたのはファッションの分野だった。パリ随一のファッションデザイナーであったジャック・ドゥーセは、ピカソら前衛美術家たちのパトロンであったが、同時にアフリカ美術の造形にも革新的価値を見い出した。ポール・ポワレは中近東風の衣装による夜会「千二夜」を開くなど、その非日常性に着目し、色彩やスタイルの刷新につなげた。ジャポニスム、あるいはより広くアジアへの関心は、あらたにモダニティーへの触媒として、再解釈された。
本展では、アフリカやアジアに取材したダイナミックな絵画、彫刻を含め、30年代美術館、装飾美術館、モビリエ・ナショナルなど、フランスの美術館所蔵の国内初公開作品を中心にした約85点が紹介される。
【関連イベント】
●講演会
日時:10月20日(土) 14:00~
登壇者:ドミニク・ジャラセ(美術史家、ミシェル・ド・モンテーニュ=ボルドー第3大学教授)
会場:新館ギャラリー2
定員:120名
※仏語・逐次通訳あり
※事前申込み制、参加費無料(ただし、当日有効の本展チケットが必要)
※そのほかの関連イベントは、下記詳細URLをご覧ください
開催期間 |
2018/10/06(土)~2019/01/14(月) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00(11/23、11/24、11/30、12/1、12/7、12/8は20:00まで/いずれも入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 第2・第4水曜日(10/10、10/24、11/14、11/28、12/12、12/26、2019/1/9)および年末年始(12/28~2019/1/4) |
入場料 | 一般1,200円/大学生(専修・各種専門学校含む)960円/中高生・65歳以上600円 |
会場 |
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お問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
会場URL | https://www.teien-art-museum.ne.jp/ |
詳細URL | https://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/181006-190114_exotic.html |