ブラジル先住民の椅子 野生動物と想像力

カマルヘ作(メイナク)《サル》 ⓒ BEĨ collection by Andreas Heininger カマルヘ作(メイナク)《サル》 ⓒ BEĨ collection by Andreas Heininger

南米大陸、ブラジル北部のアマゾン河やシングー川流域で暮らす先住民の人びと。彼らのつくる一木造りの椅子は、動物のフォルムや機能的なフォルムに独特な幾何学模様が施されており、ユニークな造形作品として捉えることができる。もともと先住民にとっての椅子は、日常生活の中で使用したり、シャーマンによる儀式や結婚式などの特別な機会に用いるなど、彼らの生活や伝統、独自の神話と色濃く結びついており、コミュニティ内の文化的・社会的なシンボルでもあった。それが今日、コミュニティの外との繋がりから刺激を受けて、自らのアイデンティティを自然を捉える眼に求め、用途や伝統に縛られない、より多様かつ自由な表現が生まれてきている。

本展は、ベイ・コレクションによるブラジル先住民の椅子約90点を取り上げ、彼ら独自の感性から生まれた造形に、人間の豊かな想像力の発露を読み取ろうとするものだ。

【関連イベント】
●講演会「メイナク兄弟との出会い」
日時:7月7日(土) 14:00~15:30
講師:樋田豊次郎(東京都庭園美術館館長、本展監修者)
会場:新館ギャラリー2
定員:120名
参加費:無料(ただし、当日有効の本展チケットが必要)
※予約不要

●ギャラリートーク
日時:
7月27日(金)、8月24日(金) 18:30~19:10
7月13日(金)、9月7日(金) 15:00~15:40
参加費:無料(ただし、当日有効の本展チケットが必要)
※予約不要

開催期間 2018/06/30(土)~2018/09/17(月)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~18:00(7/20~8/31までの金曜日は21:00まで/いずれも入館は閉館30分前まで)
休館日 第2・第4水曜日(祝日の場合は開館、翌日休館)
入場料 一般1,200円/大学生(専修・各種専門学校含む)960円/中学生・高校生・65歳以上600円
会場
  • 東京都庭園美術館
  • 東京都港区白金台5-21-9
お問い合わせ 03-5777-8600(ハローダイヤル)
会場URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/
詳細URL http://www.teien-art-museum.ne.jp/exhibition/180630-0917_benchesofthebrazilian.html