文字の博覧会 -旅して集めた“みんぱく”中西コレクション-展

現在、世界中には数千の言語があるとされているが、文字の種類はそれほど多くはない。すでに使われなくなった文字も含め300ほどと考えられている。それらは主に、エジプト文字、くさび形文字、漢字の3つを起源として発達してきた。文字は音や意味を形にするだけでなく、字形独自の不思議さや美しさが表れた各民族の文化の結晶とも言える。
京都にある中西印刷株式会社の6代目、中西亮(1928-94)は未知なる文字への探求心から25年の間に100を超える国々を旅して3,000点近くの文字資料を収集した。亡くなるまでに集めた文字は95種類にも達し、現在、これらの資料は国立民族学博物館に「中西コレクション」として所蔵されている。
本展では、そのコレクションを中心とした世界の文字資料約80点を、中東・欧州文字文化圏、インド・東南アジア文字文化圏、漢字文化圏(東アジア)などのコーナーに分けてご覧いただく。貴重な手稿からは豊かな文字の多様性や人々の創造性が伝わってくる。また、書写媒体に注目すると、竹筒や椰子の葉、樹皮、布、紙、粘土板など様々なものに書かれており、素材や筆記具の違いが文字の形に影響を与えたことが分かる。中西亮については膨大な旅のアルバムから一部を紹介し、同氏の文字収集にかける情熱に触れてほしい。
開催期間 |
2016/06/02(木)~2016/08/27(土) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00 |
休館日 | 水曜日、8/10~8/17 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 中西 亮 |
会場 |
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会場URL | http://www1.lixil.co.jp/gallery/ |
詳細URL | http://www1.lixil.co.jp/gallery/exhibition/detail/d_003419.html |