
2016年京都dddギャラリーの幕開けを飾るのは、日本国内はもとより、世界中から信望の厚いアートディレクター、浅葉克己による「アサバの血肉化」展である。
日本美術の伝統と現代デザインをつなぐキーワードとして、美術史家・山下裕二が提唱してきた「血肉化」という概念。これにいたく共鳴した浅葉克己は、早速自筆の書で「血肉化」としたためた。
強烈な好奇心と向上心で古今東西、高尚なものからサブカル、ポップカルチャーまで、あらゆる事物を見聞きし咀嚼して、アサバデザインとして昇華させてしまうしなやかさの中に存在する頑なさ。
「日本美術の豊饒な養分を、ガシガシと噛み砕いて、グッと飲み込んで、内臓からしっかり吸収して、血となり肉となるように活かしてくれるデザイナーが現れてほしい」という山下の期待を体現する浅葉。文字通り血肉化されて自身のものとしたデザインの数々が、有機的に変貌しながらggg(東京)、CCGA(福島)を経て、ここ京都でまた異なる姿をあらわにする。
衰えることを知らない創造欲、しつこいくらいの継続力、レタリングと書そして卓球で鍛えた身体力をベースに生みだされるアサバデザインを、次の時代を担う若者たちに血肉化していただきたい。
開催期間 |
2016/01/15(金)~2016/03/19(土) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~19:00(土曜は18:00まで) |
休館日 | 日曜日・祝日 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 浅葉克己 |
会場 |
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会場電話番号 | 075-871-1480 |
会場URL | http://www.dnp.co.jp/gallery/ddd/ |