若林奮 飛葉と振動

没後13年を迎えた彫刻家・若林奮の仕事を振り返るとともに、これまで十分に紹介されてこなかった「庭」をめぐる制作に光をあて、関連資料や新規撮影の写真等、約270点によって、その世界を紹介する。
1960年代初め、鉄を直接刻み、溶接する作品で鮮烈なデビューを飾った若林奮(1936-2003)には、「鉄の彫刻家」というイメージがある。実は、最初期から石や木を用いていたように、石膏、鉛、銅、硫黄など、扱った素材は多様だった。
そして若林は「彫刻をつくること」を根幹に据えながら、「彫刻」という形式に限定させることなく、ドローイング(素描、構想画類)、版画、小さなオブジェ、本を数多く手がけた。
そこには、外部にある環境世界―大気、水、植物、光や、時間といった非彫刻的なものをも彫刻に取り込もうとする思想があらわれている。展覧会名「飛葉」と「振動」は、空間を満たすエレメントを指して、作家が選んだ言葉からとっている。
【関連イベント】
※いずれも講座室にて
※無料、予約不要
●ラウンド・トーク1「若林奮とアーカイブ ドローイング調査の成果とこれから」
日時:2016年1月31日(日) 14:00~
出演:小泉俊己(彫刻家、多摩美術大学教授)、渡部葉子(慶応義塾大学アート・センター教授、キュレーター)
●ラウンド・トーク2「私たちが若林さんから受け取ったこと」
日時:2016年2月13日(土) 14:00~
出演:袴田京太朗(彫刻家、武蔵野美術大学教授)、千葉正也(画家)、諏訪未知(画家)、森啓輔(ヴァンジ彫刻庭園美術館学芸員)
●講座「《地下のデイジー》の階段を降りる-ドローイングから見えてくるもの」
日時:2016年1月16日(土) 14:00~
講師:神山亮子(府中市美術館学芸員)
開催期間 |
2016/01/09(土)~2016/02/28(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、2016年1/11をのぞく)、2016年1/12、2/12 |
入場料 | 一般700円/高校生・大学生350円/小学生・中学生150円 |
参加アーティスト | 若林 奮 |
会場 |
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お問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
会場URL | https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/ |
詳細URL | https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/kikakuten/kikakuitiran/wakabayashi.html |