竹岡雄二 台座から空間へ

竹岡雄二(1946-)は京都の美術大学を卒業後、ドイツに渡って再び美術大学で学び、数年後の1980年代初頭から本格的な活動を始めた彫刻を置く台である台座を作品の地位に引き上げた「台座彫刻」によって、美術家としてデビューを果たし、以後、「台座彫刻」を中心に「空間呈示」という独自のコンセプトを着実に展開させてきた。
台座とは、彫刻作品を置くためのものだが、竹岡の「台座彫刻」は「作品を置くため」という台座の属性を与えた自律した作品である。造形上は、様々な素材や色彩による、ミニマルな形状をしたものだ。
竹岡の意図は、設置された時に初めて完遂する。鑑賞者に作品の不在性を意識させ、ものを見ることや展示空間へと思考を促す。竹岡は個性が刻まれた作品ではなく、作品を呈示すること自体を探究してきた。
本展は、初期から現在まで、約30年間の作品から厳選した作品約20点によって、竹岡芸術を日本で初めて回顧する。
【関連イベント】
●竹岡雄二氏による講演会
「竹岡雄二 台座から空間へ:私の作品について」
日時:2016年1月17日(日) 14:00~
会場:国立国際美術館 地下1階講堂
定員:130名
※参加無料
●ギャラリー・トーク
日時:2016年2月20日(土) 14:00~
会場:国立国際美術館 地下2階展示室
※参加無料(要観覧券)
開催期間 |
2016/01/16(土)~2016/03/21(月) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00(金曜日は19:00まで/いずれも入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(ただし、2016年3/21は開館) |
入場料 | 一般430円/大学生130円(2016年1/16、2/6、3/5は無料観覧日) |
参加アーティスト | 竹岡雄二 |
会場 |
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お問い合わせ | 06-6447-4680 |
会場URL | http://www.nmao.go.jp/ |