物語りのかたち - 現在に映し出す、あったること

2015年度の自主企画展覧会「物語りのかたち – 現在(いま)に映し出す、あったること」が、せんだいメディアテークで開催される。
震災以降、せんだいメディアテークでは、1970年代から東北の民話の採訪活動を続ける市民活動団体「みやぎ民話の会」と協働して、伝承の民話の語りを映像などで記録し公開する活動を行ってきた。本展は、これらの民話の記録をもとに美術や漫画の作家が私たちにとっての民話とはなにかを捉え直し、表現したものである。
東北の民話は、厳しい環境のなかで生きる人が自然への畏敬の念や、人生の悲哀、あるいはおかしみを、豊かな発想によって物語化し語り継いできたものである。この暮らしのなかで育まれたユニークな想像力と、物語られることで実感される過去との連続性を3名の作家が表現する。
宮城県在住の漫画家で『ぼのぼの』や『I(アイ)』などの作品で注目を集めるいがらしみきお。写真や映像などを用いながら、メディアによって形作られる社会について批評的な表現を行う田村友一郎。子どもたちとの共同制作を通じて、彼らの豊かな感性の視点から社会の制度や慣習をシニカルに提示する山本高之。以上3名の作家が、独自の観点から民話を解釈し、形にあらわす。
過去の出来事「あったること」を他者に伝え、想起の連鎖を生んでいくものとしての民話とアートの展開に期待していただきたい。
開催期間 |
2015/10/31(土)~2016/01/10(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 11:00~20:00 |
休館日 | 11/26、12/29~2016年1/3 |
入場料 | 一般300円/高校生以下無料 ※豊齢カード(仙台市発行)、障害者手帳をお持ちの方は半額 |
参加アーティスト | いがらしみきお、田村友一郎、山本高之 |
会場 |
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会場URL | http://www.smt.jp/info/photolibrary/6f/ |
詳細URL | http://www.smt.jp/projects/monogatari/ |