特別企画「土・祈り・イマジネーション…岡本太郎の言葉とともに」展

特別企画「土・祈り・イマジネーション…岡本太郎の言葉とともに」展

「・・・ヤキモノになろうがなるまいが、気にしないでどんどん作る。いま触れている土と、瞬間にわきあがる情感が無条件にぶつかりあうのだ。」と、岡本太郎は記している。つくり手の感性を刺激して止まない土の可塑性を感じながら、激しく土と向き合っていた緊張感あふれる、制作の様子をうかがうことができる。

滋賀県立陶芸の森は、1954年に岡本太郎が制作した陶芸作品《犬の植木鉢》を昨年度に所蔵作品として加えた。岡本太郎の陶芸作品の中でも早い時期にあたるこの作品は、芸術を大衆に広げようと量産を陶芸で試みようとしていた、岡本の思いを垣間みることができるものだ。ここ信楽と岡本太郎とのかかわりは、1970年の大阪万国博覧会会場に建てられた太陽の塔の裏側の《黒い太陽》の制作などで知られ、戦後の信楽にとって重要な人物である。

本展では、この《犬の植木鉢》をはじめ岡本太郎の陶芸作品を第一章とし、彼独特のはつらつとした芸術論を紐解きながら、陶芸作品を6つのシーンから紹介。

縄文土器、画家や彫刻家たちの土との対話、自由に土とふれあう子どもたちや、土に解き放たれる人たちの作品など、時代や領域を超えてつくり手たちのイマジネーションを映し出してきた迫力あふれる作品の数々をご覧いただきたい。

開催期間 2015/06/14(日)~2015/09/23(水)
※イベント会期は終了しました
時間 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(7/20、9/21は開館、7/21振替休館) 
入場料 一般600円、高大生450円、中学生以下無料
会場
  • 滋賀県立陶芸の森 陶芸館
  • 滋賀県甲賀市信楽町勅旨2188-7
会場電話番号 0748-83-0909
会場URL http://www.sccp.jp/