フランスの写真家、フランシス・ジャコベッティは、1960年代から「ヴォーグ」誌などでファッション写真を手がけていた。1970年代からは20世紀を代表する人物の肖像写真のシリーズをスタートし、ライフワークとして今日に至る。

1999年から2001年と、2012年から最新シーズンまで、彼はプリーツ プリーズのプロモーション写真の撮影を行っている。ダンサーをモデルに起用し、躍動する身体と、その動きにそって変化するプリーツ プリーズの表情を鮮やかに切り取り、プリーズ プリーズの色彩とプリントの鮮やかさを印象的に伝えるシリーズだ。
（TASCHEN刊「PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE」より）

特別企画展「PRISM」PHOTOGRAPHY BY FRANCIS GIACOBETTIは、これらの写真の細部にまで宿る魅力とパワーを、まるでプリズムの中にいるように映像と音で体感するライブ空間である。衣服から生み出される自在なフォルム、豊かな素材と色彩の表現、そして身体のすみずみまで息づくダンサーの生命力溢れる瞬間を、ぜひお楽しみいただきたい。