EDIT LIFE TOKYOでは、若木信吾×マイク・ミンによる「Let’s go for a drive in Singapore」展を開催する。写真家、若木信吾と、アーティスト、マイク・ミンが1996年にアメリカ横断して制作した代表作「Let’s go for a drive」から約20年。日本、アメリカで活躍するふたりが、約20年ぶりに同シリーズの新作を発表する。舞台となったのは、今年、建国50周年を迎えるシンガポール。

経済成長が著しく、高層ビルが連立するイメージの強いシンガポールだが、ふたりの作品からは、シンガポールのもうひとつの顔が見えてくる。
世界のシーレーンの中でも重要な航路であり、大型タンカー、コンテナ船が停泊するマラッカ・シンガポール海峡。道路建設計画により、4000基近い墓が撤去される可能性の高いブキット・ブラウン華人墓地。マレーシアからの水の購入を象徴する国境パイプライン。そして、世界クラスのスケートパークや、シーアクアリウム…。

建国50周年である今年、シンガポール建国の父であるリー・クアンユー元首相が逝去した。リー元首相が築き上げてきた経済都市には様々な歴史的背景があり、そしていま、ローカル・クリエイターたちが活き活きと活躍し始めている。
そのシンガポールの街を歩いてふたりが制作したのが今シリーズである。若木が撮影した写真にマイクがアートペイントを施した作品はすべて一点もの。

会期中は、760×1015mmの大サイズ12点、103×133mmのポラロイドサイズ25点を順次展示販売する。