パウル・クレー だれにも ないしょ。

スイス出身のパウル・クレーほど、「秘密」を愛した近現代の画家はいないと言っても過言ではないだろう。パズルのピースを思わせる断片的な作品の姿は、それらがつながったときに現れるであろう全体や、どこかたわいない遊びを感じさせる。
近年の研究により、例えば作品の下塗りの層や裏側に、もうひとつ別のイメージを意図的に“埋蔵”するなど、この画家が仕掛けた密やかな暗号の全貌が、明らかになりつつある。
クレーは日本でも高い人気があり、これまでも充実した個展が開催されてきた。それらの成果を踏まえ、本展ではクレーが何を描き、どうスタイルを展開させ、どのような手順で作品を作ったかという紹介にとどまらず、クレーの謎を正面から考える。
キーワードは「秘密」。謎解きだけではなく、常にミステリアスな気配をまとうクレーの思考と感性に分け入ることも目指す。そのため本展では、時系列ではなく、6つのテーマで構成する。
質・量ともに、クレー作品の重要なコレクションを擁するベルンのパウル・クレー・センターおよび遺族コレクションの全面的な協力を得て、日本初公開31点、国内のコレクションを含む約120点を展示。親しげで深いクレーの世界を通じ、見る人それぞれが心に秘めた原景を呼びさまされる、得がたい機会となるだろう。
開催期間 |
2015/07/05(日)~2015/09/06(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 9:30~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(7/20は開館、翌日休館)、7/21 |
入場料 | 一般1,000円/高校・大学生600円/小・中学生400円 |
会場 |
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会場電話番号 | 028-643-0100 |
会場URL | http://u-moa.jp/ |
詳細URL | http://u-moa.jp/exhibition/schedule.html |