1997年に急逝したグラフィックデザイナー亀倉雄策の生前の業績をたたえ、グラフィックデザイン界の発展に寄与することを目的として、1999年、亀倉雄策賞が設立された。この賞の運営と選考は公益社団法人日本グラフィックデザイナー協会（JAGDA）が行い、毎年、年鑑『Graphic Design in Japan』出品作品の中から、最も優れた作品とその制作者に対して贈られる。

第17回は、佐野研二郎の、デザインイベントの企画展出品ポスター「HOKUSAI_LINE」に決定した。今回の受賞作品は、東京デザイナーズウィーク2014の「北斎漫画インスパイア展」に出品されたポスター。北斎のドローイングの骨格をシンプルな線で捉え、その造形性をトレースしたものである。明快でポジティブな強さといった印象を与えてきたこれまでの佐野の作品。それらに加え、繊細さも合わせ持つ本作品は、「佐野のこれまでとは違う新たな一面が見られる」、「細やかで不思議な表現」と高く評価された。この受賞を記念して個展を開催する。

【関連イベント】
●オープニングパーティー
日時：3月3日（火）　19:00～20:30

●第262回クリエイティブサロン
日時：3月24日（火）　19:10～20:40
出演：瀧本幹也×長嶋りかこ×佐野研二郎
※入場無料、要予約（2/16より受付開始）

●第263回クリエイティブサロン
日時：3月26日（木）　19:10～20:40
出演：高崎卓馬×川村元気×佐野研二郎
※入場無料、要予約（2/16より受付開始）