ガブリエル・オロスコ展-内なる複数のサイクル

ガブリエル・オロスコは、1990年代前半から現在まで国際的に活躍している現代美術を代表するアーティストの一人である。
オロスコは、路上に打ち捨てられた物や何気ない風景の中から魅力的なかたちを発見したり、それらにほんの少し介入してかたちを変えたりして作品に転換する。日本庭園で石や砂を水の流れに見立てるのにも似た事物の新たな読み替えは、見る者にそれを読み解く楽しさを与える。地域性や政治性を排除したユニバーサルな彫刻や、さりげないスナップショットのような写真は90年代の現代美術を語る上で欠かせないものであり、現在活躍する日本の若手アーティストにも大きな影響を与えている。
オロスコは2009年から2011年にかけ、ニューヨーク近代美術館を皮切りにテート・モダンほか世界の主要美術館で大規模な個展を開催するなど、現在も変わらぬ評価を得ている。一方で、これまでアジア圏ではあまり展示の機会はなく、今回は待望の国内美術館での初個展となる。本展では、自動車を分割して貼り合わせた代表作《La DS》や最新のカンヴァス作品など、オロスコの魅力を伝える過去から現在までを紹介する。異なる年代と場所で生まれた作品がここ東京で出会い、新たな循環が始まる。
【関連イベント】
●東京都現代美術館開館20周年記念事業 ガブリエル・オロスコによる講演会
日時:1月24日(土)15:00~
開場:14:30
会場:東京都現代美術館 B2F講堂
参加費:不要
定員:200名(整理券制※詳細は公式ホームページを参照)
※同時通訳がつきます
●菅 木志雄 展 ガブリエル・オロスコ展 共同企画
松井みどり(美術批評家)によるレクチャー
日時:1月31日(土)15:00~
開場:14:30
会場:東京都現代美術館 B2F講堂
参加費:不要(ただし、本展もしくは菅 木志雄展のチケットの提示が必要)
定員:200名(先着順)
開催期間 |
2015/01/24(土)~2015/05/10(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~18:00(入場は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(5/4は開館)、5/7 |
入場料 | 一般1,100円/大学生・専門学校生・65歳以上800円/中高生600円/小学生以下無料 |
参加アーティスト | ガブリエル・オロスコ |
会場 |
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お問い合わせ | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
会場URL | http://www.mot-art-museum.jp/ |
詳細URL | http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/gabrielorozco.html |