
アサヒ・アートスクエアは毎年1月、当館のユニークな空間の発信を目指す「オープン・スクエア・プロジェクト」を開催しています。本プロジェクトのテーマは〈空間の実験〉。公募で選ばれたアーティストが、高さ6m、総面積約260m²のメインフロアを中心にアサヒ・アートスクエアの空間の魅力を生かすことで、今までにない経験を創出する作品や企画を展開しています。
4回目となる今回は、美術家の佐藤万絵子を公募で選出し、展覧会「佐藤万絵子展 机の下でラブレター(ポストを焦がれて)」を開催します。
私たちは物心つく前から、絵を描くという行為・遊び・営みに当たり前に慣れ親しんで育った。だから「描くってなんだろう?」と疑問を持つことはほとんどない。だが、あらためて考えてみる。絵を描くことの実感を私たちはどのように得ているのだろうか? およそ18年に及ぶ佐藤万絵子の画家としての歩みは「描くこと」への思索と実践だった。
本展はこれまでの佐藤の画業を総覧し、新たなスタートを提示する個展である。紙袋の内側に手の感触を頼りに絵を描いていく初期作をはじめ、18年の間に展開してきた諸作品の要素を編み合わせた絵画空間が、アサヒ・アートスクエアのメインフロアを中心に現れる。
さらに数週間をかけて佐藤は新たな絵を描き続けていくという。この試みは、ひとりの画家の「これまで」と「これから」のドローイング/ペインティングを出会わせるための構築方法の模索であり、その先にはやがて新たな風景が現れるはずだ。そして、文字や植物のように繁茂する絵の世界はすべてを呑み込んでいくだろう。
開催期間 |
2015/01/10(土)~2015/02/01(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 17:00~21:00(土・日・祝は15:00~21:00) |
休館日 | 火曜日、1/25 |
入場料 | 500円(会期中再入場可) |
参加アーティスト | 佐藤万絵子 |
会場 |
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会場電話番号 | 090-9118-5171 |
会場URL | http://asahiartsquare.org/ja/ |
詳細URL | http://asahiartsquare.org/ja/projects/post/1159/ |