イギリスに本部を置く非営利団体「D＆AD」が1963年に創設した「D＆AD Awards」は、審査の厳しさから世界で最も受賞が困難なデザイン・広告賞と評されている。
賞のシンボルは“イエローペンシル”として知られており、各部門の卓越した作品に与えられる。そして、最高賞である“ブラック・ペンシル”は、人々を驚愕させ、議論をよび、そして新しい時代を切り拓くクリエーティブのみに授けられてきた。

本展は、2014年の受賞作品を紹介するもので、今年は国内外のクリエーティブ賞を席巻した「Sound of Honda / Ayrton Senna 1989」が最高賞ブラック・ペンシルの栄冠を獲得した。日本が最高賞を受賞したのは、2008年以来2回目の快挙である。この他、日本は5つのイエロー・ペンシルを受賞し、グラフィックデザインやパッケージなどの部門に加えて、デジタルデザインなど時代の先端を行く分野においてもその存在感が際立った。

会場では、ブラック・ペンシル（7作品）、ホワイト・ペンシル（2作品）、イエロー・ペンシル（49作品）の他、ノミネーションなどの全受賞作品を展示する。

いま、日本のデザインは世界でどのように評価されているのか？
世界のクリエーティブとその舞台にチャレンジする日本のアイデアとデザイン力にご注目いただきたい。