謎のグラフィック

時は6年前にさかのぼります。 四人の学生が集まり、テーマを持たないポスター展が開催されました。
デザインにおける「テーマ」というものは、すなわちそのデザインの存在意義であり、ビジュアルコミュニケーションにおける目的そのものです。意味を持たない言葉がないように、意味を持たないデザインはありません。しかし、ふとした瞬間に思い出します。教科書やノートに書いていた意味のない落書き。意味のないかたちや線。 意味もなく塗りつぶしたマス目。はじめて絵の具を溶いた時のこと。鉛筆で画用紙に描いた線。その行為自体が楽しかった。そこで思いついたのが「謎のグラフィック」でした。
目的を持たないグラフィックを並べた展示、というなんとも学生が考えつきそうな安易なテーマですが、あえて稚拙なテーマを選ぶことが反抗心の表れでもありました。そしてプロとして活動し、授業を受けることがなくなった今こそ、掘りかえす意味のあるテーマだと思うのです。
第2回となる今回は、11名の国内外で活動をしている作家、デザイナーが集まり、それぞれの考える「謎のグラフィック」を展示します。
(CALM&PUNK Gallery)
開催期間 |
2016/08/19(金)~2016/08/28(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 12:00~19:00 |
休館日 | 月曜日 |
入場料 | 無料 |
参加アーティスト | 一ノ瀬雄太、ゑ藤隆弘、大場久恵、榊原美土里、城下沙緒里、BIEN、平野正子、村井智、村松丈彦、谷島正寿、安田昂弘 |
会場 |
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詳細URL | http://calmandpunk.com/ |