東欧の絵本大国「チェコ絵本をめぐる旅」

-チャペックからチェコ・コミックまで-

ヨゼフ・ラダ 日曜版『悪魔の庭のいたずらっこ』(児童向け雑誌)1930年 ©Josef Lada Heirs ヨゼフ・ラダ 日曜版『悪魔の庭のいたずらっこ』(児童向け雑誌)1930年
©Josef Lada Heirs

どこか懐かしさを感じさせる手作り感と、洗練されたデザインで人気を集めるチェコの絵本。

20世紀初期から邦訳が出版され、岩波少年文庫のロングセラーとなっている『長い長いお医者さんの話』や、かわいらしい愛犬の写真をアレンジした絵本『ダーシェンカ』などを生み出したチャペック兄弟、そして牧歌的な魅力を持つチェコの国民的絵本作家ヨゼフ・ラダの作品は、こうしたチェコ絵本人気の先駆けとなった。さらに、人形アニメーションへの関心とともに、イジー・トゥルンカなどの絵本が紹介され、今日まで根強いファンを持っている。

古くは『世界図絵』にまで遡る長い伝統を持つチェコの絵本は、現在もなお、チェコ独自の民族色や民話の世界に裏打ちされながらも、新しいデザイン感覚やコミック、写真マンガなどの手法を取り入れて創作する若い世代の才能溢れる作家を輩出しており、ボローニャ国際絵本見本市などでも高い評価を得ている。

本展では、作家15名による絵本原画やリトグラフ、絵コンテ、デッサン、制作過程の資料や絵本など約150点を通して、チャペックなどチェコ絵本の伝統を築いた草創期の巨匠から、近年チェコで注目を集めている最新鋭の作家たちの創作まで、日本とのつながりを含めながら、その幅広く奥深い魅力を紹介する。

【関連イベント】
●講演会「チェコ絵本の中の潮流―チェコ・コミックと日本のマンガ」
日時:7月2日(土) 14:00~15:30
講師:パヴェル・コジーネク(チェコ共和国科学アカデミー・文学研究所)
※通訳付き
定員:80名
参加費:無料(ただし要観覧券)
会場:芦屋市立美術博物館講義室

●ワークショップ「眠る動物を描こう!」
日時:7月31日(日) 14:00~16:00
講師:マリエ・シュテンフォヴァー(本展出品作家)
※通訳付き
対象:小学生以上(定員20名)
材料費:500円(要観覧券)
会場:芦屋市立美術博物館体験学習室
※事前申込制(応募者多数の場合は抽選)

※その他のイベント等詳細は、公式サイトを参照

開催期間 2016/07/02(土)~2016/09/04(日)
※イベント会期は終了しました
時間 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで)
休館日 月曜日(ただし、7/18は開館、7/19は休館)
入場料 一般700円/大高生500円/中学生以下無料/高齢者(65歳以上)および身体障がい者手帳・精神障がい者保健福祉手帳・療育手帳をお持ちの方ならびにその介護の方1名は各当日料金の半額
会場
  • 芦屋市立美術博物館
  • 第1展示室、第2展示室、ホール
  • 兵庫県芦屋市伊勢町12-25
会場電話番号 0797-38-5432
会場URL http://ashiya-museum.jp/
詳細URL http://ashiya-museum.jp/exhibition/exhibition_next/9285.html#more-9285