所蔵作品展 動物集合
大塚茂吉《猫》2005年 東京国立近代美術館蔵
ツル、カメ、貝、トンボ、オシドリ、犬、タカ、虎、龍、鳳凰など、工芸には数え出したらきりがないほどの動物たちが登場し、時として、制作に欠かせない素材や道具にも用いられる。ツルカメは長寿、貝は豊穣、トンボは武運というように、モチーフとなる動物には、もともと願いや祈りが込められてきた。その意味は時代によって変わることもあるが、根底にはいつでも自然界に生きる動物の形や習性がある。
近代において作家は、動物のモチーフがそれまでにもっていたイメージによらない作品を制作するようになった。素材と技法の特性を生かした造形に挑むなかで、卵殻の小さなかけらは柔らかな毛並みへ、叩いた金属の硬質な輝きはタカの勇猛さへと転じた。また、作家と動物がより近しくなることで生まれた親しみのこめられた視線は、見る人の共感を呼び起こす。作家たちが、さまざまな素材と技法で表現した、動物の生き生きとした姿をお楽しみいただきたい。
【関連イベント】
●アーティストトーク 田口義明(漆芸家)
日時:3月5日(日) 14:00~15:00
場所:工芸館
※申込不要、参加無料(要当日観覧券)
●ギャラリートーク 成田暢(東京国立近代美術館客員研究員)
日時:4月16日(日) 14:00~15:00
場所:工芸館
※申込不要、参加無料(要当日観覧券)
●MOVIE + Touch&Talk
日時:3月13日(月) 14:00~16:00
※要申込み、参加無料
●動物ウォッチ
日時:4月22日(土)、29日(土・祝) 11:00~12:00
対象:小学生(各回10名)
※要申込み、抽選
●コロコロ羊毛フェルト
日時:4月23日(日) 11:00~12:00
対象:小学生のお子さんと保護者の方(10組)
※要申込み、抽選
開催期間 |
2017/02/28(火)~2017/05/21(日) ※イベント会期は終了しました
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時間 | 10:00~17:00(入館は閉館30分前まで) |
休館日 | 月曜日(3/20、3/27、4/3、5/1は開館)、3/21 |
入場料 | 一般210円/大学生70円/高校生以下および18歳未満・65歳以上・障害者手帳をお持ちの方とその付添者(1名)は無料(要証明) |
会場 |
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会場電話番号 | 03-5777-8600(ハローダイヤル) |
会場URL | http://www.momat.go.jp/ |
詳細URL | http://www.momat.go.jp/cg/exhibition/animals_2017/ |