掬う|191本 22年

掬う|191本 22年

東京・目黒にある金柑画廊では、写真展「掬う|191本 22年」が開催される。

アーティスト・手塚敦嗣が古書市で手に入れたネガフィルムの詰まった箱がきっかけで、同展の企画がスタートした。「ある人」の撮りためた戦後から昭和50年代くらいまでの191本ものネガフィルムには、「彼」が撮影してきた場所や日時などが細かく記載されていた。著名な写真家であったわけでもない「彼」の写真は、市井の私たちの写真ともいえる。

記録として、楽しみとして、思い出として撮影された、発表の目的を持たないであろう写真の数々。そこに残された風景や人々に感じるノスタルジーもあるのかもしれないが、その写真が見せてくれるものは、今の私たちの暮らしを写しているように思える。もしかしたら、人が生きている間に行う行為そのものに共感を覚えるのかもしれない。

本展では、3人のセレクターが「彼」の撮影したネガフィルムから、それぞれの選んだ写真が展示される。撮影者のフィルターを通してそれぞれが選んだ光景は、セレクターと「彼」とのある種のコミュニケーションのように思える。

開催期間 2017/10/07(土)~2017/10/29(日)
※イベント会期は終了しました
時間 12:00~19:00
休館日 月曜日・火曜日・水曜日(祝日を除く)
入場料 無料
参加アーティスト 手塚敦嗣(TETOKA)、名和真紀子、太田京子(金柑画廊)
会場
  • 金柑画廊
  • 東京都目黒区目黒4-26-7
会場電話番号 03-5722-9061
会場URL http://www.kinkangallery.com
詳細URL http://www.kinkangallery.com/news/3502/