新店舗でコーリアン®が選ばれた理由を、吉田氏にうかがった。「今回は、光らせることが前提でしたので、光を入れたときにどのように見えるかを念頭に置いて選定しました。アクリルはチープな印象になりがちで静電気やメンテナンス性の問題もあり、ガラスは小口の部分の厚みが見えてしまうので求めているものと違いました。ジョイントをきれいに消せるかということも条件のひとつでした」。それらの条件をクリアする素材として、デュポン™コーリアン®が採用されたが、内部から光らせるという同社としては初めての試みだったため、いくつものサンプルを作り、より美しく光らせるための検討を重ねた。
「角に影ができやすいので、角を斜めにカットしたり、Rの角度を調整しながら、どうすれば影を消せるか検討しました。10mmのRにすると収まりはよいのですが、影がでてしまったので、最終的に15Rにしました」と吉田氏。

「サングラスのラインを確立したいという狙いがあったので、通常の売り場と世界観に少しギャップがあってもいいなと思っていたのですが、実際にできあがったものを見ると、ギャップというより、よい棲み分けができた印象です。見やすくて、上品な質感でやわらかく光って、全体の中でさりげなく目立っている。コーリアン®に対しては、光る、光らないにかかわらず、やわらかい印象という点はかわりませんでした」とのこと。
ジェイアール名古屋タカシマヤ店での実績をふまえ、今後、新規開店するフォーナインズショップでは、同タイプの意匠が導入される予定とのことだ。