又、観点は全く異なるが、フランスの衣服や雑貨を販売する激安ショップTATI(仏映画監督と同じ名前だが何の関連も無い)に家具デザインを提案したOlivier(オリヴィエ)は、なかなか積極的な気迫を感じさせる。「現代っ子」という言い方をしてしまえば、何もかも平たく感じ取られてしまうのだが、バーチャル世界に生きる感覚が漂ってくる。「日本で仕事をしてみたいので、Colucciデザイン事務所で経験を積みたいと思います。日本のことも知りたいので、こちらから連絡をしてもいいですか?」と、ローウェストのジーンズをルーズにはき、ポケットに手をかけて話す姿は一丁前だが、笑う表情にはあどけなさが残る。取材をしていると、出会って数分の間に、こうした人格を露にする発言に出くわすのがたまらなく面白い。学生たちには未知の世界が広がっている。
家具のコンセプトパネル(卒業制作)
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TATIが販売するショッピングバッグが収納棚に(卒業制作)
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テーブルクロス(卒業制作)
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収納スペースが無い時の掃除機カバー(卒業制作)
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「どこでも景色」は、好みの景色をプリントしたシートを窓に貼る(卒業制作)
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Play homeシリーズ プリントされたカバーをスチール構造にかぶせるとどんな時代の家具を楽しむことも可能(卒業制作) ©VIA
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Olivier WAGNIES 2003年1月でのプロジェクト段階 TATIでの購買者をモンタージュ写真のように展示
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