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ミラノ - Life is design -
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第13回 (2)
Macef2004・春





この他にも幾つかのブース展示の中で、日本人デザイナーの作品を見つけた。その中のひとつは、COVO(コーボ)のTomoko Mizuデザインのフラワーベース 【 写真 5 】 。ビニール製で、ちょうど花の花弁にあたる部分が水の入るようになっていて、花を生けるとその下にももうひとつ花が飾られているようだ。Driade(ドリアデ)でも同じような素材のフラワーベースが既に販売されているが、花を飾らない時でもオブジェとして楽しめるもの、ガラスや陶器のような重さを感じない小物が増えてきているような気がする。素材の持つ柔らかい安定性と透明感がその秘密なのだろう。もちろん、価格面でも魅力的である。コーボは、前回のマチェフのレポートでもご紹介したが、和食器など食器類をメインに出展している会社。前回に加えてオリジナルのオブジェ的な要素の強いものが増えてきた。

その他には、Guzzini(グッチーニ)から出ていたSetsu & Shinobu Itoデザインのカップ&ソーサーとランチョンマットがある 【 写真 6 】 。カップはエスプレッソ用で、子供向けのデザインである。以前にもlove & peace(ラブ&ピース)や動物シリーズのエスプレッソ用のカップ&ソーサーが出ているが、今回のキャラクターは、まさに子供を対象としたもの。前回、アレッシィから子供用カトラリーが初めて出されたが、今回のグッチーニにも子供用ランチョンマットなどが新しく商品に加わっており、各メーカーとも、子供向けの商品の開発に注力していることが伺える。子供が使うためのものとはいえ、大人がデザインを楽しむことが出来るデザイン性も十分に製品に入り込んでいる。単にプリントが施されている幼児用食器とは、明らかに異なる。普段の生活の中でデザインを楽しむことの出来る場が増えることは、この上なく好ましい事である。日本のキャラクター物ももちろんいいが、キティちゃんグッズだけでなく、こういったデザインも楽しめる子供向けのものをもっと出していって欲しいと願う。




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【 5 】 COVOのフラワーベース。デザインはTomoko Mizu。花の花弁の部分に水が入るようになっている。

【 6 】 Guzzini社の子供向けエスプレッソ用カップ&ソーサーとランチョンマット。デザインはSetsu&Shinobu Ito。

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【 7 】 Guzzini社の新作バールなどでハッピーアワーのカクテルなどに使えそうなプラスチック製のグラス。



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