ジャパンデザインネット
レポート
ミラノ - Life is design -
第13回 (3)
Macef2004・春
さて、他に目を向けてみると、今回も独自にブースを構えたアレッシィがある。前回の秋に行われた時と同じ場所、同じくAlessandro Mendini(アレッサンドロ・メンディーニ)がデザインしたブースである。相変わらず人気のブースで、いつも人だかりが出来ていた。今回の新作で目に留まったのは、マグネットのペーパークリップホルダーと、手さげボトルホルダー(ワインクーラー)
【 写真 8〜10 】
。クリップホルダーはデスクの上にいる小動物のようで、マグネットの本体にクリップが張り付くようになっている。クリップが張りつくとハリネズミのように形を変えていく。その形と色は、まさにアレッシィのお得意のものである。現代のストレスを抱えながら仕事をしているオフィスや自宅のデスク上のオアシスになりそうだ。韓国人デザイナーのMika H.J.Kim(ミカ・H・J・キム)のデザインだ。
もうひとつの樹脂製のワインクーラーは、ワインとウォーターの両ボトルが入れられるようになっている。もちろん、ワインなら2本入る。持ち手にもなる取っ手の部分が、テーブルに引っ掛けられるようになっている。デザインはRon Arad(ロン・アラッド)。今回のアレッシィには、このワインクーラーの他にも、カクテルシェーカー、ミキサーグラスなどのロン・アラッドの作品も新しくラインナップに加わった。ワインクーラーは、レストランの2人用の小さなテーブルにも、又テーブル上のスペースがない場合にも横に掛けておくことができ、実用的なものとして活用できそうだ。持ち運びにも、又そのままでも洒落ているので、思わず「欲しい!」と思ってしまった。デザインと用途のニーズを兼ね合わせている優れものだと思ったのだが、皆さんはさて、いかに?
今回はマチェフの中から日本のデザイン、日本人デザイナーの作品を中心として報告した。この見本市は年に2回開催されることと、今回はほぼ同時期の1月23日〜27日に、パリのMaison & Object(メゾン&オブジェ)が先行して開催されていたこともあり、来場客の足はやや鈍かったようである。また当日はイタリア名物のストライキ(見本市初日にタクシー運転手のストライキ)が行われていたことも、来場者の数に影響していたのかもしれない。さすがにストライキだけはいつ行われるか予測もつかず、出展する企業も大変だとつくづく感じる。4月に行われるサローネにはストライキが重ならないことを祈る。
レポートへのご意見、お待ちしております
【 8 】
Alessiのペーパークリップホルダー。クリップが張り付くようになっている。デスク周りを楽しめるオブジェのひとつになりそう。
【 9 】
Alessiのボトルホルダー。デザインはRon Arad。持ち手のところでテーブルに掛けることができる。
【 10 】
Alessiのボトルホルダー。
【 11 】
ペンスタンド。素材はPMMAを使用している。(Alessi)
【 12 】
シリーズのニューフェース、ネイルブラシ。(Alessi)
【 13 】
Alessiのシュガーポット。いろいろな使い方が出来そう。
【 14 】
Alessiのチーズおろし器。デザインはRichard Sapper。
【 15 】
ステンレスの枝を組み合わせたようなテーブルセンター(Alessi)。他にフルーツバスケット、バスケット(小)がある。
【 16 】
エスプレッソマシーンのメーカーの展示風景より。
【 17 】
『H2O_on the Table』というコンペの受賞作品より。
【 18 】
『H2O_on the Table』というコンペの受賞作品より。
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