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第8回
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dadriade mostre (ダ・ドゥリアデ モストラ)
レポート : 佐藤 充 / 建築デザイナー  



9月に入り、肌に当たる日差しもあの突き刺すような夏の日差しとは変わり、心持ち柔らく、また風もやや寒さを帯びはじめたミラノ。今年も2月に続き、Macef(マチェフ)の季節がやってきました。

今回は、そのMacefにやってくる世界中のバイヤーさん達を目当てに、メーカーが独自に展示会を開いているところをご紹介いたします。その前に、なぜこのようにメーカーが独自に展示会を開くかをご説明しましょう。

このMacefは、小物やインテリア雑貨の見本市で、ミラノにある大きな展示場、東京近郊で言うならば幕張メッセのような会場で行われます。この見本市には、イタリア全土はもとより他のヨーロッパの国の企業も出展していて、ミラノという一個所の場所で、多くの企業の今季の新作を一堂に見られ、また買い付けもできるというものです。このイベントは、バイヤーさんや、ミラノに拠点がのない企業や、外国企業にとってはまさにうってつけのイベントといえますが、ミラノに拠点がある企業、または大手のメーカーにとっては、この会場で展示をする意味がありません。それはミラノに営業店舗があれば、わざわざ見本市会場にお金を払って展示場所を借りるよりも、自分の店を会場にしてしまった方が彼らには得なのです。このMacefでは、まだそういった企業は多くはありませんが、4月のサローネでは、もうすでにこのような体系が一般的になっております。また、このように大会場外で行われる展示の方が、面白い場合も多いようです。

今回は、そのようなフォーリ (イタリア語ではフォーリとは、‘外’とか‘以外’という意味です) で行われた展示会をレポートします。

この dadriade は、モンテナポレオーネにほど近い場所に店があり、家具やテーブルウェアーを制作販売をするメーカーです。今回の dadriade の展示会のタイトルは、“TAVOLA D'AUTORE”。“テーブルまわりの作り手”といった感じのタイトルです。
Autoreとは創造者、作り手、作家などの意味で、この展示会における創造者は二人います。一人は“MIAMIAM”を作った Philippe Starck 、もう一人は“ICI ZEN"を作った Miki Astori です。この二人は dadriade のテーブルウェアーのデザインをしており、その作品が今回の展示になっているのです。

また、ここでは、オリジナルの商品もありますが、それ以外にも様々なメーカーの商品も展示してあり、台所まわりの商品やリビング関係、照明など、様々なインテリアに関する物が置いてあります。



 
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