本研究では、日本の代表的なマンダラとして有名な「両界マンダラ」に着目し、この図像の奥に潜む内面的な世界に立ち入ることで見えてきた「東洋的な宇宙観」を読み解いていくことを目的としている。両界マンダラの二次元世界の中で繰り広げられる、大宇宙としての三次元世界をさまざまな観点から追求し、映像作品として表現した。